こ‐しゅう【孤愁】
ひとりでもの思いにふけること。また、その思い。「—の思い」 [補説]書名別項。→孤愁
こしゅう【孤愁】
《原題、(スペイン)Soledades》スペインの詩人、ゴンゴラの長編詩。第一部のみを1613年に発表。隠喩に満ちた難解な表現は当時のスペインの文壇に大きな文学論争を巻きおこした。別邦題「孤独」。
しゅう【愁】
[常用漢字] [音]シュウ(シウ)(漢) [訓]うれえる うれい うれえる。うれい。「愁傷・愁色・愁訴・愁眉(しゅうび)/哀愁・郷愁・春愁・悲愁・幽愁・憂愁・旅愁」
しゅん‐しゅう【春愁】
春の季節に、なんとなくわびしく気持ちがふさぐこと。春の愁い。《季 春》「—のかぎりを躑躅(つつじ)燃えにけり/秋桜子」
ひ‐しゅう【悲愁】
悲しみに深く心が沈むこと。悲しみとうれい。
ゆう‐しゅう【幽愁】
深い悲しみや嘆き。「全体の表情に言われぬ—の趣を帯びさせている」〈荷風・二人妻〉
ゆう‐しゅう【憂愁】
うれえ悲しむこと。気分が晴れず沈むこと。「—に閉ざされる」
り‐しゅう【離愁】
別れの悲しみ。「—を味わう」
りょ‐しゅう【旅愁】
旅先で感じるわびしい思い。たびのうれい。客愁(かくしゅう)。
りょしゅう【旅愁】
横光利一の小説。昭和12〜21年(1937〜46)発表。未完。パリを主要舞台として矢代と千鶴子との恋愛を軸に、東洋と西洋、伝統と科学などの問題を主題にした作品。