はいえん‐かんきん【肺炎桿菌】
グラム陰性の桿菌。ヒトの腸内細菌の一つであるが、免疫力の低下した人に感染し、肺炎・尿路感染症・敗血症などを起こす。抗生物質に対する耐性を獲得しやすく院内感染の原因菌となる。クレブシエラニューモニエ。
はいえん‐きゅうきん【肺炎球菌】
肺炎などの感染症の原因となるグラム陽性菌。人の鼻や喉に常在し、免疫機能が低下すると発症する。肺炎のほか、中耳炎・副鼻腔炎・気管支炎・髄膜炎・敗血症などの原因にもなる。乳幼児の場合、菌血症を起こす...
はいえんきゅうきん‐かんせんしょう【肺炎球菌感染症】
肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気。飛沫感染により伝播し、何らかのきっかけで感染が進むと、肺炎・中耳炎・敗血症・髄膜炎・菌血症などを起こすことがある。
はいえんきゅうきん‐ワクチン【肺炎球菌ワクチン】
肺炎球菌による感染症を予防するワクチン。成人(特に高齢者)を主な対象とするPPV23(商品名ニューモバックス)と小児用のPCV7(商品名プレベナー)などがある。
はいかのう‐しょう【肺化膿症】
肺が細菌の感染によって化膿したり壊死(えし)したりする病気。肺癌(はいがん)に合併して起こることが多く、高熱・悪寒・咳(せき)・痰(たん)などの症状がみられる。
はい‐きゅうちゅう【肺吸虫】
吸虫類の一種。人間や家畜の肺に寄生する。体は卵円形で、体長約15ミリ。第1中間宿主はカワニナ、第2中間宿主はサワガニ・ザリガニなどで、終結宿主はこれを食べて感染する。人間では、咳(せき)・血痰(...
はい‐きん【排菌】
[名](スル)感染症の患者や保菌者が、病原体のウイルスや細菌を排出すること。
はい‐けっかく【肺結核】
肺に起こる結核。結核菌の感染によって起こり、病勢は目立たずに進み、長い経過をたどる。微熱・疲労感・寝汗・咳(せき)や、進行すると血痰(けったん)・喀血(かっけつ)などの症状がみられる。肺病。
はいけつ‐しょう【敗血症】
化膿性(かのうせい)の病巣があって、そこから菌が血流中に繰り返し入り、その毒素により悪寒戦慄(せんりつ)・高熱などの中毒症状を示し、二次的に身体各所に転移性の膿瘍(のうよう)をつくる感染症。
はい‐しんきんしょう【肺真菌症】
真菌を原因とする呼吸器の感染症。アスペルギルス症やクリプトコッカス症などがある。