ふところ‐すずり【懐硯】
携帯できる小型の硯(すずり)。懐中(かいちゅう)硯。
ふところ‐そだち【懐育ち】
親の手もとで大切に育てられること。「もともと気の小さい、—のお坊ちゃんなんだから」〈鏡花・婦系図〉
ふところ‐つごう【懐都合】
「懐具合(ふところぐあい)」に同じ。
ふところ‐てじょう【懐手錠】
江戸時代の刑罰の一。両手を懐に入れて縛り、縛り目に封印をした。
ふところ‐で【懐手】
[名](スル) 1 和服を着たとき、手を袖から出さずに懐に入れていること。《季 冬》「—こころ見られしごとほどく/汀女」 2 自分では何もしないこと。拱手(きょうしゅ)。「—したまま見過ごす」
ふところ‐でっぽう【懐鉄砲】
拳銃。短筒(たんづつ)。
懐(ふところ)と相談(そうだん)
買い物などで、所持金のようすを確かめてから決める。財布と相談。「カメラを買うなら—だ」
懐(ふところ)に◦する
懐に入れて持つ。また、自分のものにする。「大金を—◦して出かける」
ふところにっき【ふところ日記】
川上眉山による随筆。明治34年(1901)刊。
懐(ふところ)を暖(あたた)・める
「懐を肥やす」に同じ。「立場を利用して—・める」