めくさり‐がね【目腐り金】
「めくされがね」に同じ。「なんぢゃ、この—」〈浄・百日曽我〉
めさ・ぐ【召上ぐ】
[動ガ下二]《「めしあぐ」の音変化》召し上げる。呼び寄せる。「我(あ)が主のみ霊(たま)賜ひて春さらば奈良の都に—・げ給はね」〈万・八八二〉
めざまし‐ぐさ【目覚まし草】
1 目を覚まさせるもの。「暁(あかとき)の—とこれをだに見つついまして我を偲(しの)はせ」〈万・三〇六一〉 2 タバコのこと。「一服ついでくゆらする—は」〈浄・五枚羽子板〉 3 茶の異称。「我が...
め‐ざめ【目覚め】
1 眠りから覚めること。「快い—」 2 ひそんでいたものが働きだすこと。「自我の—」 3 本心に立ち返ること。「良心の—」
めっけ‐もの【目っけ物】
1 思いがけなく見つけたもの。掘り出し物。 2 信じられないような幸運。「怪我だけですんだのは—だ」
め‐づら【目面】
《「めつら」とも》目と顔。また、顔かたちや目つき。「我も早苗を背負ひて、—まで土にして行くところへ」〈三河物語・上〉
め‐どき【目時】
目のよく見える若い年ごろ。「我なら—の目にて抜かんものをと思ひながら」〈浮・五人女・四〉
目(め)も遥(はる)に
目の届くかぎりはるかなさま。和歌では「春」「芽も張る」などに掛けて用いる。「津の国の難波の葦の—しげき我が恋人しるらめや」〈古今・恋二〉
めや‐も
[連語]《連語「めや」+終助詞「も」》反語の意に詠嘆の意を添えたもの。…だろうか、いや、そうではないなあ。「川の上(へ)のいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子(せこ)時じけ—」〈万・四九一〉
め‐ら【目ら】
目。まなこ。「我(あ)が—はますみの鏡我が爪はみ弓の弓弭(ゆはず)」〈万・三八八五〉