あつ‐びん【厚鬢】
江戸時代の男の髪形の一。月代(さかやき)を狭くそり、両鬢を広くふっくらと結うもの。上品とされた。神官などに多い。⇔薄鬢。
あて‐のみ【当て飲み】
他人の懐を当てにして酒を飲むこと。「舌を吐きつつ口に手を、—は現(げ)に盗(ぬすびと)上戸」〈読・八犬伝・三〉
あと‐つけ【後付け／跡付け】
１ 江戸時代、客の乗った馬の後方に荷をつけること。また、その荷。武士の乗る場合は多く刀箱であった。「—あけて路銀のうち十両、当分入り用に使ひ給へと渡せば」〈浮・新可笑記・五〉 ２ 芸者が付き添い...
あと‐ぶね【後船】
１ 後から入港する船。 ２ 江戸時代の劇場で、2階正面の桟敷(さじき)の後方の席。
あなあき‐せん【穴明き銭】
中央に丸または四角の穴のあいている硬貨。特に、江戸時代の銅銭。
あばれ‐まわ・る【暴れ回る】
［動ラ五（四）］ １ そこらじゅうで乱暴な行いをする。「瀬戸内海を—・った海賊」 ２ 思う存分活躍する。「リーグ戦で—・る」
あびこ【我孫子】
千葉県北西部の市。手賀沼(てがぬま)北に位置し、水戸街道の宿場町として発展。人口13.4万（2010）。
あふり‐じんじゃ【阿夫利神社】
神奈川県伊勢原市大山にある神社。祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)。江戸時代以来、大山詣(おおやまもうで)でにぎわう。
あぶら‐いど【油井戸】
石油をくみ上げるために掘った井戸。油井(ゆせい)。
あぶらかす【油糟】
江戸前期の俳諧論書「新増犬筑波集」の上巻。松永貞徳著。寛永20年（1643）刊。山崎宗鑑の「犬筑波集」の前句に付句をし、自派の付合(つけあい)の方法や作風を示したもの。→淀川(よどがわ)
