いよ‐なだ【伊予灘】
瀬戸内海西部、佐田岬半島から屋代(やしろ)島にかけて広がる海域。北東は安芸(あき)灘に、西は周防(すおう)灘に接する。
いよ‐ぶし【伊予節】
民謡。もとは伊予松山地方の座敷歌。幕末ごろ、上方や江戸で流行。明治期には地方にも普及して、多くの替え歌が生まれた。
いり‐こさく【入(り)小作】
江戸時代、他村からはいって来て小作をすること。また、その人。入り作。⇔出小作(でこさく)。
イリス【(イタリア)Iris】
マスカーニのイタリア語によるオペラ。全3幕。1898年初演。江戸時代の日本を舞台に、盲目の父と暮らす娘イリスが騙されて遊郭に売られる悲劇を描いた作品。題名はイタリア語でアヤメを意味する。
いりでっぽう‐に‐でおんな【入り鉄砲に出女】
江戸幕府が諸大名の謀反を警戒して設けていた諸街道の関所で、鉄砲の江戸への持ち込みと、江戸に住まわせた諸大名の妻女が関外に出るのを厳しく取り締まったこと。
いり‐はま【入(り)浜】
塩田の一。満潮面よりも低い海岸に海水を流入させて製塩する法。江戸初期から瀬戸内海で発達。⇔揚げ浜。
いり‐びゃくしょう【入(り)百姓】
江戸時代、荒れ地などの多い村で、他村から移住させて耕作にあたらせた農民。→入(い)り小作
い・る【射る】
[動ラ五(四)]「い(射)る」(上一)に同じ。近世江戸語以降の用法。「灯(ひ)の光り闇を破りて遥(はるか)に身を—・り」〈露伴・いさなとり〉
いれかえ‐りょうがえ【入替両替】
江戸時代、大坂で、米や砂糖などの商品やその預かり証を担保として商人に資金を貸したこと。また、それを業とした両替屋。
いれ‐かわり【入れ代(わ)り/入れ替(わ)り】
1 入れかわること。交代。いりかわり。「—に別の店員が応対する」 2 江戸時代、毎年陰暦11月に歌舞伎俳優が出演する劇場をかえたこと。また、その時の興行。顔見世芝居。