なか‐ど【中戸】
1 部屋と部屋の間の戸。中の戸。 2 江戸時代、商家の店から奥に通じる土間の口の仕切り戸。「—を奥へは、かすかに聞こえける」〈浮・永代蔵・四〉
なかどおり‐おんな【中通り女】
江戸時代の町家で、上女中と下女中の間の女中。「—とて、出合がしらにふたり一度に連れて来たりけるが」〈浮・織留・六〉
なかね‐きよし【中根淑】
[1839〜1913]漢学者。江戸の人。号は香亭。旧幕臣で、出版社に勤め、西洋文法を学んで日本文法を研究した。著「日本文典」など。
なか‐の‐しま【中之島】
大阪市北区の地名。堂島川と土佐堀川とに囲まれた中州。江戸時代は蔵屋敷が立ち並び、繁栄した。現在は市役所・公会堂・図書館などが集まる市の中心部。
吐噶喇(とから)列島北部にある火山島。面積約3...
なか‐の‐と【中の戸】
1 部屋と部屋との間にある戸。「大将の君なほしきて、—を押し開けて」〈宇津保・蔵開中〉 2 清涼殿の萩の戸と藤壺の上御局(うえのみつぼね)との間にある戸。「蔵人参りて御物(おもの)奏すれば—より...
なか‐のぼり【中上り/中登り】
1 国司などが任期中に一度上京すること。「かの陸奥の守の—といふことして」〈今昔・二六・一四〉 2 上方から江戸に奉公に出ている者が、途中で一時上方へ帰ること。「是は上方者にて、はや—もすみ」〈...
なかはら【中原】
神奈川県川崎市の区名。中心の小杉は、江戸から平塚市中原に至る中原街道の宿駅として発達。
なかはら‐かいどう【中原街道】
東京都品川区から神奈川県平塚市へ至る街道。江戸時代は虎の門から中原下宿までの脇街道で、大磯宿で東海道と合流した。現在は西五反田が起点。
なか‐ばらい【中払ひ】
江戸時代、盆と大晦日(おおみそか)の中間、10月末の支払い。「—の残り十貫五百文、御算用頼みます」〈浄・歌祭文〉
なかみなと【那珂湊】
ひたちなか市東部の地名。また、平成6年(1994)旧勝田市と合併して現市名となるまでの市名。那珂川河口にある。江戸と奥州を結ぶ中継港として栄え、近年は漁業・水産加工業が盛ん。乾燥芋を特産。