はなのうえのほまれのいしぶみ【花上野誉石碑】
浄瑠璃。時代物。10段。司馬芝叟(しばしそう)・筒井半平らの合作。天明8年(1788)江戸肥前座初演。幼児の敵討ちが主題で、4段目「志度寺(しどうじ)」が有名。
はな‐の‐とぼそ【花の枢】
花が一面に咲いて家をふさいでいるようすを戸や扉にたとえていう語。「これやこの憂き世の外の春ならむ—のあけぼのの空」〈新古今・釈教〉
はなはさくらぎ【花はさくら木】
辻原登の歴史冒険小説。江戸時代中期の京・大坂を舞台とする。平成18年(2006)刊。同年、第33回大仏次郎賞受賞。
はなばたけ‐きょうじょう【花畠教場】
江戸時代の岡山藩の藩校。寛永18年(1641)藩主池田光政が熊沢蕃山を招いて、岡山城下花畠に開設。
はな‐ばん【端番】
1 最初の当番。 2 歌舞伎劇場の出方で、木戸の前に出て客を場内に案内した者。
はなふり‐ぎん【花降り銀】
1 江戸時代、灰吹き銀をさらに精錬して得た純度の高い銀。表面に花が開いたような紋様がある。花降り。 2 江戸時代、加賀藩で鋳造された銀貨。「花降」と刻印されていた。
はなやぎ‐じゅすけ【花柳寿輔】
[1821〜1903]日本舞踊花柳流の創始者・家元。初世。江戸の人。4世西川扇蔵の門下。江戸歌舞伎の振り付けに活躍し、劇界・舞踊界の第一人者として、多くの作品を残した。代表作品「勢獅子(きおいじ...
はな‐やしき【花屋敷】
多くの花を栽培して人々に観賞させる庭園。
東京都台東区の浅草公園にある遊園地。江戸後期に植木屋森田六三郎が開いた草花の陳列場に始まり、明治中期から遊園地となる。
東京都墨田区にある向島...
はなやにっき【花屋日記】
江戸後期の俳諧書。2巻。藁井文暁編。文化8年(1811)刊。最初「芭蕉翁反古文(ばしょうおうほごぶみ)」の書名であったが、天保年間(1830〜1844)の再版で現書名となった。芭蕉の門人の手記や...
はねのかむろ【羽根の禿】
歌舞伎舞踊。長唄。初世瀬川如皐(じょこう)作詞、初世杵屋正次郎作曲。天明5年(1785)江戸桐座で、五変化舞踊「春昔由縁英(はるむかしゆかりのはなぶさ)」の一つとして初演。初春の江戸吉原の門口で...