うきよぶろ【浮世風呂】
江戸後期の滑稽本。4編9冊。式亭三馬著。文化6〜10年(1809〜1813)刊。銭湯に集まる江戸庶民の会話を通して、当時の生活の諸相を描いている。
うきよものがたり【浮世物語】
江戸前期の仮名草子。5巻。浅井了意作。寛文5年(1665)ごろ刊。主人公浮世房の一代記を通して、当時の享楽的な社会風俗を描いている。
うぐいす‐まゆ【鶯眉】
1 江戸時代、公家や武家で、生まれた女子の額におしろいで白い線を描き、眉毛の代わりにしたもの。 2 江戸時代、奥女中が16、7歳ごろから行った引き眉。眉を上下から細くそり、練(こ)ね墨をさしたも...
うけ【槽】
空の入れ物。たらいのような容器。うけぶね。「天の石屋戸(いはやと)に—伏せて踏みとどろこし」〈記・上〉
うけ‐うら【請浦】
江戸時代、漁村の漁業年貢などの徴収・納入を、年限を定めて村、または地元の人や町の魚商人が請け負ったこと。
うけ‐え【有卦絵】
有卦に入った人が飾ったり、また贈られたりした縁起絵。福に通じる「ふ」の字のついた、藤・筆・瓠(ふくべ)などを描く。江戸末期に流行。
うけおい‐こさく【請負小作】
江戸時代、田畑を一定年限引き受けて小作すること。または、これを細分して他人に小作させること。
うけ‐さく【請作】
1 平安中期以降、農民が土地を借りて耕作すること。荘園領主から権利を保証されて土地を耕作し、所定の地子(じし)を納入する義務を負った。 2 江戸時代における小作。下作(したさく)。
うけ‐ざかや【請酒屋】
江戸時代、他の店で造った酒を仕入れて売った店。小売り専門の酒屋。造り酒屋に対していった。
うけ‐しょうもん【請証文】
江戸時代、民事裁判の裁許に際し、これを承知する旨を原告・被告双方が記して提出した書面。上証文(あげしょうもん)に比べて略式。裁許請証文。