ほんぞうずふ【本草図譜】
江戸後期の本草書。96巻。岩崎灌園著。文政11年(1828)刊。約2000種の植物を写生・彩色し、山草・湿草・毒草などに分類したもの。
ほん‐たていれ【本立て入れ】
本気で意地を立てとおすこと。また、その意地。「五分でも引かぬといふは、—の江戸っ子のはらさ」〈滑・浮世床・初〉
ほんだ‐まげ【本多髷】
1 《本多忠勝の髪形から広まったという》江戸時代、明和・安永(1764〜1781)のころに流行した男子の髪形。中ぞりを大きく、髷を高くし、7分を前、3分を後ろにしてしばったもの。ほんだわげ。 2...
ほんちょうぐんきこう【本朝軍器考】
江戸中期の故実書。12巻。新井白石著。元文元年(1736)刊。古代からの武器の沿革・制度を、部類を立てて考証した書。
ほんちょうこうそうでん【本朝高僧伝】
江戸中期の仏教書。75巻。卍元師蛮(まんげんしばん)著。元禄15年(1702)成立。日本の各宗の高僧1600余人の伝記を収めたもの。
ほんちょうさんじきょう【本朝三字経】
江戸時代の往来物。大橋玉著。嘉永6年(1853)刊。中国宋代の「三字経」にならい、日本の歴史的事実を3字1句で叙述したもの。三字経。
ほんちょうしょっかん【本朝食鑑】
江戸中期の本草書。12巻。人見必大著。元禄10年(1697)刊。「本草綱目」に依拠しながら検討を加え、魚貝類など庶民の日常食糧について解説したもの。
ほんちょうつがん【本朝通鑑】
江戸前期の歴史書。310巻(正編40巻・続編230巻・前編3巻・提要など37巻)。林羅山とその子鵝峰ら編。寛文10年(1670)成立。神代から慶長16年(1611)までの歴史を漢文編年体で記したもの。
ほん‐でん【本田】
1 苗代で育てた稲の苗を、本式に植えつける田。 2 荘園制で、新開田に対して、もとからあった田。 3 江戸時代、新田に対し、旧来の田。また、享保11年(1726)の新検地条目で、元禄年間(168...
ほん‐とみ【本富】
江戸時代、社寺が公式の許可を得て直接希望者に売った富籤(とみくじ)。→影富(かげとみ)