やぐら‐した【櫓下】
1 《江戸時代、劇場の櫓の下に、その名を書いた看板を掲げたところから》人形浄瑠璃で、紋下(もんした)のこと。また、歌舞伎で、座頭(ざがしら)や一座の代表的な俳優。 2 江戸の深川にあった私娼窟(...
やぐら‐まく【櫓幕】
1 櫓に張りめぐらす幕。 2 江戸時代、劇場などの櫓の三方に張り渡した幕。正面に興行主の定紋が染め抜いてある。
やげん‐ぼり【薬研堀】
薬研の形に似て、V字形に底が狭くなっている堀。江戸の両国の堀が有名。
や‐ごう【屋号】
1 家屋敷の各戸につける姓以外の通称。先祖名、職業名、家の本家・分家関係などによって呼び分けた。家名(いえな)。門名(かどな)。 2 商店の商業上の名。生国や姓の下に「屋」をつけたものが多い。「...
やさかに‐の‐まがたま【八尺瓊勾玉/八尺瓊曲玉】
大きな曲玉。一説に、多くの玉を長い緒に貫き輪にしたもの。上代、身につけて飾りとした。「此の神、奉迎(むかへまつ)りて瑞(みづ)の—を進以(たてまつ)る」〈神代紀・上〉 三種の神器の一。天照大...
やしき‐あらため【屋敷改】
江戸幕府の職名。書院番・小姓組の出役で、若年寄の支配に属し、屋敷に関する一切の事務をつかさどった。新地奉行。
やしゃます
[助動][やしゃませ|やしゃまし|やしゃます|やしゃます|○|やしゃませ]《尊敬の助動詞「やしゃる」に丁寧の助動詞「ます」の付いた「やしゃります」の音変化。近世上方語》語幹と活用語尾との区別のな...
やじろべえ【弥次郎兵衛】
「東海道中膝栗毛」中の人物。江戸の住人で、喜多八とともに失敗やこっけいを演じながら東海道・京・大坂を旅する。 《荷物を振り分けにした姿のをかたどったところから》玩具の一。短い棒に人形をつけ...
やす
[助動][やせ|やし|やす|(やす)|(やせ)|やせ(やし)]《近世語》動詞の連用形、断定の助動詞「だ」の連用形「で」に付く。 1 動作者への軽い敬意を表す。…なさる。「これでもあがりやし」〈洒...
やすぎ‐ぶし【安来節】
島根県安来地方の民謡。酒席で歌われてきた騒ぎ歌で、江戸後期に出雲節が変化してできたものという。「どじょうすくい」の踊りを伴うことが多い。やすきぶし。