うちつけ‐ごころ【打ち付け心】
突然生じた心。できごころ。「—ありて参り来むにだに」〈源・手習〉
うちつけ‐ごと【打ち付け事】
思いがけない出来事。「人の心々もひき別るるやうに、—ども出で来けり」〈増鏡・あすか川〉
うちつけ‐ごと【打ち付け言】
ふと思いついたことを、そのまま口に出すこと。また、その言葉。「幸ひ人の光失ふ日にて、雨はそぼ降るなりけりと、—し給ふ人もあり」〈源・若菜下〉
うちつけ‐め【打ち付け目】
ちらっと見ること。ちょっと見。「—かと、なほ疑はしきに」〈源・浮舟〉
うち‐つ・ける【打(ち)付ける】
[動カ下一][文]うちつ・く[カ下二] 1 釘(くぎ)などで打って、取り付ける。「雨戸に板を—・ける」 2 強く打つ。ぶっつける。「鴨居(かもい)に頭を—・ける」 3 火打ち石を打って火をつける...
うち‐つづ・く【打(ち)続く】
[動カ五(四)] 1 ある現象が、とぎれることなく長時間にわたる。「—・く長雨」 2 同じ現象が、間を置いて、また起こる。「昨年に—・く冷害」 3 同じものがつながる。「白い砂浜の—・く海岸」
うち‐つど・う【打(ち)集う】
[動ワ五(ハ四)]大ぜいの人が寄り合う。集まる。「かく計(ばか)りはかなき物のみ、—・いたる所に」〈逍遥・当世書生気質〉
うち‐つ・れる【打(ち)連れる】
[動ラ下一][文]うちつ・る[ラ下二]みんな一緒に連れ立って行く。そろって行く。「家族—・れてピクニックに出かける」
うち‐て【打(ち)手】
1 (「撃ち手」とも書く)銃砲などを撃つ人。射手。 2 太鼓・鉦(かね)などを鳴らす人。また、それにすぐれた人。 3 (「討ち手」とも書く)敵や罪人などを討伐したり捕らえたりするために向かう人・...
打(う)ちてし止(や)まん
《「敵を打ち砕いたあとに戦いをやめよう」の意》敵を打ち砕かずにはおくものか。「頭槌(くぶつつ)い石槌(いしつつ)い持ち—」〈記・中〉 [補説]第二次大戦のとき、国民精神のスローガンに用いられた。