おり‐し‐も【折しも】
[副]《「し」「も」はともに強めの助詞》ちょうどその時。折から。「—強風が吹き荒れる」
折(おり)しもあれ
ちょうどその時。折もあろうに。「—、対面に聞こえつべきほどにもあらざりければ」〈かげろふ・中〉
おりしり‐がお【折知り顔】
その時節をよく知っていると言いたそうな顔つき、ようす。「垣の山茶花(さざんか)—に匂いて」〈一葉・われから〉
おり‐しろ【折り代】
紙や布の端の、折り曲げて貼りつけたり縫いつけたりする部分。
おり‐じゃく【折(り)尺】
折り畳み式の物差し。
おり‐すえ【折(り)据え】
1 茶道の七事式の花月などで用いる札入れ。檀紙(だんし)・奉書などで折ったもの。 2 紙を折っていろいろな物の形を作ること。「ある時は—をあそばし」〈浮・一代男・一〉
おり‐すけ【折助】
近世、武家で使われた下男の異称。
おりすけ‐こんじょう【折助根性】
骨惜しみをし、主人の目を盗んで怠けようとする根性。
おりたくしばのき【折たく柴の記】
新井白石の自叙伝。3巻。享保元年(1716)成立。父祖のことから始め、将軍徳川家宣(いえのぶ)を補佐した事績などを、平易な和漢混交文で記したもの。
おり‐たたみ【折(り)畳み】
折り畳むこと。折り畳めるようになっていること。「—のいす」