ぬき‐で【抜(き)出】
平安時代、相撲(すまい)の節(せち)の翌日、前日特に成績のよかった者を選抜してさらに取組をさせたこと。また、それに選ばれた者。抜き取り。
ぬき・でる【抜(き)出る】
[動ダ下一][文]ぬき・づ[ダ下二]他のものにまさって先に出る。際立って出る。ぬきんでる。「頭一つ—・でる」
ぬき‐とり【抜(き)取り】
1 抜き取ること。特に、中身を盗み取ること。「荷物の—に遭う」 2 「抜き出」に同じ。
ぬきとり‐けんさ【抜(き)取り検査】
製品の一部を抜き取って検査し、その結果から全体の合格・不合格を統計学的に推定する検査法。サンプリング調査。サンプル検査。標本検査。
ぬき‐と・る【抜(き)取る】
[動ラ五(四)] 1 引き抜いて取る。「とげを—・る」 2 全体の中から一部を取り出す。「製品を—・って検査する」 3 中身を取り出して盗む。「拾った財布から現金を—・る」
ぬき‐に【抜(き)荷】
運送中または保管中の荷物の一部をこっそり抜き取ること。また、その品。
ぬき‐はな・す【抜(き)放す】
[動サ五(四)]「抜き放つ」に同じ。「例の匕首(あいくち)を手に取上げて—・し」〈美妙・武蔵野〉
ぬき‐はな・つ【抜(き)放つ】
[動タ五(四)]刀などを勢いよく抜く。抜き放す。「鞘(さや)から太刀を—・つ」
ぬき‐ばな【抜(き)花】
《「花」は花代(はなだい)のこと》芸者や遊女が客の相手をしている時間中に、席をはずして他の客の相手もしてかせぐこと。
ぬき‐ほ【抜(き)穂】
《「ぬきぼ」とも》稲の穂を抜き取ること。また、その穂。特に、大嘗祭(だいじょうさい)のとき、悠紀(ゆき)・主基(すき)の斎田の稲の穂を神饌(しんせん)用に抜き取る神事。