いだか・う【抱かふ】
[動ハ下二]だきかかえる。「女、塗籠(ぬりごめ)の内に、かぐや姫を—・へて居(を)り」〈竹取〉
いだ・く【抱く/懐く】
[動カ五(四)] 1 腕でかかえ持つ。だく。「ひしと—・く」「母親の胸に—・かれる」 2 かかえるように包み込む。「村々を—・く山塊」「大自然の懐に—・かれる」 3 ある考えや感情をもつ。「疑問...
うだ・く【抱く/懐く】
[動カ四]腕にかかえる。いだく。だく。「身をたをやかになして、鞠を—・き侍るべし」〈撰集抄・八〉
かか・う【抱ふ】
[動ハ下二]「かかえる」の文語形。
かかえ【抱え】
1 だきかかえること。多く接尾語的に用いて、人が両腕でかかえるほどの大きさ、太さを表す。「二(ふた)—もある大木」 2 ⇒御抱(おかか)え 3 年限を定めて雇っておく芸者や娼妓(しょうぎ)。⇔自...
かかえ‐おうぎ【抱え扇】
能の型の一。右手に開いた扇を持って左の二の腕に当て、斜め右上を見上げるもの。月を見たり、遠方をながめたりすることを表す。流派によって月の扇ともいう。
かかえ‐おび【抱え帯】
1 和装で、着物の裾をたくしあげた時に用いた帯で、現在では花嫁の帯の下部にそえて締める、幅の狭いくけ縫いにした帯。 2 しごき帯。からげ帯。
かかえ‐ぐるま【抱え車】
常雇いの車夫に引かせる自家用の人力車。
かかえ‐こ・む【抱え込む】
[動マ五(四)] 1 物をだきかかえるようにして両腕の中に入れる。「大きな荷物を—・む」 2 他人にふれさせないように自分の領域内に持ち込む。「極秘の情報を—・む」 3 自分の負担になるものを引...
かかえ‐ち【抱え地】
1 江戸時代、所有地のこと。特に、放置したまま所有する土地。 2 江戸時代、武士・町人などが農民から買い取って所持した土地。元禄4年(1691)以降、家作を禁じられ、野田のまま所有しなければなら...