ありかべ‐なげし【蟻壁長押】
天井の回り縁(ぶち)と内法(うちのり)長押との間に取り付けた長押。この長押上方の壁を蟻壁という。
うちのり‐なげし【内法長押】
鴨居の真上に取り付けた長押。
うわ‐なげし【上長押】
鴨居(かもい)の上に渡す長押。⇔下長押(したなげし)。
えん‐なげし【縁長押】
「切り目長押(なげし)」に同じ。
おう【押】
[常用漢字] [音]オウ(アフ)(漢) [訓]おす おさえる 1 印をおす。署名する。「押印・押捺(おうなつ)/花押」 2 とりおさえる。「押収・押送・押領」 3 詩の韻をふむ。「押韻」 [名の...
か‐おう【花押/華押】
文書の末尾などに書く署名の一種。初め、自署のかわりとして発生したものが、平安末期より実名の下に書かれるようになり、のちには印章のように彫って押すものも現れた。その形態により、草名(実名の草書体を...
かみ‐なげし【上長押】
長押(なげし)を上下に設けた場合の、上の長押。⇔下長押(しもなげし)。
きりめ‐なげし【切(り)目長押】
敷居と縁との境目に設けた長押。縁長押。
こし‐なげし【腰長押】
壁などの中ほどや、窓の下にある長押。
した‐なげし【下長押】
床または縁板の上にある長押。⇔上長押(うわなげし)。