しゅう【拾】
[音]シュウ(シフ)(漢) ジュウ(ジフ)(呉) [訓]ひろう [学習漢字]3年 〈シュウ〉ひろう。「拾遺・拾得/収拾」 〈ジュウ〉数字「十」の大字。「拾万円」 [名のり]とお・ひろ
しゅう‐い【拾遺】
1 漏れ落ちたものをひろって補うこと。また、そうしてつくったもの。 2 《「じゅうい」とも》侍従の唐名。 3 中国で、君主を助けて、その過失をいさめ補うこと。また、その官。拾遺補闕(ほけつ)...
しゅういぐそう【拾遺愚草】
鎌倉時代の私家集。4巻。藤原定家自撰。建保4年(1216)3巻成立、天福元年(1233)までに増補。上・中・下巻と員外雑歌からなり、3800余首を収める。六家集の一。
しゅういしゅう【拾遺集】
「拾遺和歌集」の略称。
しゅういしょう【拾遺抄】
平安中期の私撰和歌集。10巻。藤原公任(ふじわらのきんとう)撰。長徳2〜3年(996〜997)ごろ成立。拾遺和歌集の母体となったもので、約590首の歌を収録。
しゅういわかしゅう【拾遺和歌集】
平安中期の勅撰和歌集。八代集の第三。20巻。撰者未詳。寛弘2〜4年(1005〜07)ごろ成立。拾遺抄を増補したものといわれる。万葉集・古今集・後撰集時代のものが大部分で、約1350首を収録。拾遺集。
しゅう‐かい【拾芥】
《「漢書」夏侯勝伝から》ちりやあくたを拾うこと。転じて、たやすく手に入れることのたとえ。
しゅうがいしょう【拾芥抄】
南北朝時代の百科便覧。3巻。洞院公賢(とういんきんかた)撰、玄孫の実熙(さねひろ)増補。歳時・文学・風俗・諸芸・官位・典礼など99部に分け、漢文で簡略に記述。拾芥略要抄。
しゅうぎょくしゅう【拾玉集】
室町前期の私家集。5巻または7巻(流布本)。慈円の詠歌を尊円法親王が編。正平元=貞和2年(1346)成立。歌数約5900首。仏教的色彩の濃い歌が多い。六家集の一。しゅぎょくしゅう。
しゅぎょくしゅう【拾玉集】
⇒しゅうぎょくしゅう(拾玉集)