まくり‐ぎり【捲り切り】
切りまくること。「大勢一度に切り入れば、心得たりと長吉が、段平物(だんびらもの)の—」〈浄・双蝶蝶〉
まくり‐た・つ【捲り立つ】
[動タ下二]激しく追い立てる。「打ち伏せ、なぎ伏せ、—・て」〈浄・国性爺〉
まくり‐だ・す【捲り出す】
[動サ四]追い出す。「—・して大坂の地は踏ませぬ」〈浄・曽根崎〉
まくり‐で【捲り手】
腕まくり。袖まくり。「袖ふれば露こぼれけり秋の野は—にてぞ行くべかりける」〈後拾遺・秋上〉
まくり‐のみ【捲り飲み】
立て続けに飲むこと。飲みまくること。「酒盛りにかくれなき一騎当千の御肴(さかな)、磯打つ波の—」〈浄・女楠〉
まく・る【捲る】
[動ラ五(四)] 1 物の端を外側へ巻きながら上へあげる。「裾を—・る」 2 おおっているものや重なっているものをはがす。めくる。「布団を—・る」 3 追い立てる。「後ろから激しく—・られる」...
まく・れる【捲れる】
[動ラ下一][文]まく・る[ラ下二]物の端が外側に巻いたように上がる。めくれる。「スカートが—・れる」
めくり【捲り】
1 めくること。めくるもの。「日—」 2 寄席などで、演者名や演目名を書いて高座の袖の台に下げておく紙。番組の進行に合わせてめくっていく。 3 「捲りカルタ」の略。
めくり‐カルタ【捲りカルタ】
1 江戸後期、天明(1781〜1789)のころに流行したカルタ。また、それを用いて行う賭博(とばく)。48枚の札を1枚ずつめくり、手札との組み合わせなどで点数を競う。めくり札。 2 花札のこと。
めくり‐ごよみ【捲り暦】
毎日1枚ずつめくっていく暦。日めくり。