げっちょうせき【月長石】
《原題The Moonstone》コリンズによる推理小説。1868年刊。T=S=エリオットが「最初にして最長、最良の現代英国探偵小説」と絶賛した。
こうかん‐さつじん【交換殺人】
殺意を持った複数の人物が、殺意の対象となる人物を交換して殺人を行うこと。推理小説の題材となることが多い。動機が不明確なため、殺害の容疑者になりにくく、また殺意の対象となる人物が殺害された時にアリ...
こうそうのしかく【高層の死角】
森村誠一の長編推理小説。ホテルを舞台とした密室殺人事件を描き、昭和44年(1969)の第15回江戸川乱歩賞を受賞。同年刊。
この・む【好む】
[動マ五(四)] 1 多くのものの中から特にそれを好きだと感じる。気に入って味わい楽しむ。「甘いものを—・む」「推理小説を—・む」 2 特にそれを望む。欲する。「組み打ちはこっちの—・むところ」...
こふんさつじんじけん【古墳殺人事件】
島田一男の推理小説。昭和23年(1948)刊。少年雑誌の編集長が、旧友の考古学者の死の謎に迫るミステリー。
こみ‐い・る【込(み)入る】
[動ラ五(四)] 1 いろいろなものが複雑に入り組んでいる。「—・った事情」「筋の—・った推理小説」 2 大ぜいの人が無理やり中にはいり込む。「中山の国分寺の三門に…おおぜいの人が—・って来る」...
コージー‐ミステリー【cozy mystery】
推理小説のジャンルの一つ。日常的な場面や共同体を舞台とし、犯人を捜す人物が刑事や探偵ではなく、一般人であることが多い。アガサ=クリスティのミスマープルシリーズなどが知られる。
ごじゅうまんねんのしかく【五十万年の死角】
伴野朗の推理小説。昭和51年(1976)、第22回江戸川乱歩賞を受賞した、著者の小説家デビュー作。
サイコ‐ミステリー【psycho mystery】
1 異常心理の人物の犯罪を描く推理小説。 2 心理学的、精神医学的な手法で殺人現場に残された資料から犯人の人物像を推定し、逮捕に追い込んでいく推理小説。
さぎとゆき【鷺と雪】
北村薫の中編推理小説。昭和初期を舞台に、士族の令嬢英子と、お抱え運転手の別宮(べっく)みつ子ことベッキーさんが事件の謎を解くシリーズ作品の一つ。平成21年(2009)刊行。同年、第141回直木賞受賞。