べから◦ず
[連語]《推量の助動詞「べし」の未然形+打消しの助動詞「ず」》 1 (文末に用いて)禁止を表す。…してはいけない。…するな。「展示品に手を触れる—◦ず」「乙若殿も泣く—◦ず。我も泣くまじきなり」...
べかり◦けり
[連語]《推量の助動詞「べし」の連用形+過去の助動詞「けり」》…べきであった。…はずであった。「法服の一つ足らざりつるを、にはかにまどひしつるに、これをこそ返り申す—◦けれ」〈枕・二七八〉
べく‐して
[連語]《推量の助動詞「べし」の連用形+接続助詞「して」》 1 当然であるという状況で。「負ける—負けた」 2 …することはできても。「その本は読む—理解しがたい」
べけ◦む
[連語]《推量の助動詞「べし」の未然形の古形「べけ」+推量の助動詞「む」》…に違いないだろう。…できるだろう。…がよいだろう。平安時代は漢文訓読的な文章に用いられ、「べけむや」の形で反語の意で用...
べ‐み
[連語]《推量の助動詞「べし」の語幹「べ」+接尾語「み」》…しそうなので。…はずであろうから。多く「ぬべみ」の形で用いる。「いた泣かば人知りぬ—」〈允恭紀・歌謡〉 「佐保山のははその紅葉ちりぬ—...
べらなり
[助動][○|べらに|べらなり|べらなる|べらなれ|○]《推量の助動詞「べし」の語幹「べ」+接尾語「ら」+断定の助動詞「なり」》活用語の終止形、ラ変型活用は連体形に付く。状態の推量を表す。…よう...
まい
[助動][○|○|まい|(まい)|○|○]五段活用動詞・助動詞「ます」の終止形、五段活用以外の動詞・助動詞「せる」「させる」「れる」「られる」「しめる」の未然形に付く。ただし、サ変では「せ」のほ...
まい‐か
[連語]《打消し推量の助動詞「まい」の終止形(連体形)+係助詞「か」》 1 …ないだろうか。「成績が悪くて落ち込んでいるのではある—」 2 相手の意向を尋ね、勧誘・依頼の意を表す。「一服させてく...
まうし
[助動][○|まうく・まうかり|○|まうき|まうけれ|○]動詞の未然形に付く。希望しない意を表す。…したくない。…するのがいやだ。「この君の御童姿、いと変へまうくおぼせど」〈源・桐壺〉 [補説]...
ま‐く
《推量の助動詞「む」のク語法。上代語》…だろうこと。…しようとすること。「もみち葉の過ぎ—惜しみ思ふどち遊ぶ今宵は明けずもあらぬか」〈万・一五九一〉