ごすい‐もじ【御推文字】
《「御推量」などの略に「文字」を添えた語》「御推量」「御推察」をいう女性語。「皆々様—被下度(くだされたく)候(そろ)」〈紅葉・二人女房〉
さき‐くぐり【先潜り】
[名・形動](スル) 1 先回りしてこっそりと物事を行うこと。「—して矢張り東京で、何処ぞに匿(かく)したものに相違ないと」〈二葉亭・其面影〉 2 人の言動の先を悪いように推量して、かってにこう...
さ‐こそ【然こそ】
[副] 1 (あとに推量を表す語を伴って)そのことが十分に推察できるさま。さぞや。さぞかし。「遺族の気持ちは—と察せられる」 2 そのように。「—大人びさせ給へど、いときなき御齢(よはひ)におは...
さ‐ぞ【嘸】
《副詞「さ」+係助詞「ぞ」から》 [副](あとに推量の語を伴って)未知の経験を目前のことのように想像したり、他人の経験に共感したりするさま。さだめし。きっと。さぞかし。「旅行は—楽しかったでし...
さだめ‐し【定めし】
[副](あとに推量の語を伴って)おそらく。きっと。さぞかし。「—楽しかったことだろう」「—つらかろうと思う」
さら‐む【然らむ】
[連語]《動詞「さ(然)り」の未然形+推量の助動詞「む」の連体形》 1 そのような。「—者がな、使はむとこそ覚ゆれ」〈枕・三〇〇〉 2 そのような時。そのようなこと。「—に於ては、人に失をせられ...
さる◦べし【然るべし】
[連語]《動詞「さり」の連体形+推量の助動詞「べし」》 1 ふさわしい。相応である。「—◦べき折もなくて、思ひありくほどに」〈落窪・一〉 2 そうなるのが当然である。そうなる運命である。「—◦べ...
さる◦まじ【然るまじ】
[連語]《動詞「さり」(ラ変)の連体形+打消し推量の助動詞「まじ」》 1 そうあるべきでない。そうあるはずがない。不当だ。「あまた—◦まじき人の恨みを負ひし果て果ては」〈源・桐壺〉 2 ものの数...
ざ◦めり
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連体形に推量の助動詞「めり」の付いた「ざるめり」の音変化「ざんめり」の撥音無表記》…ないようだ。…ないように見える。「帝、后の御いましめにしづまり給ふべくもあら—...
ざ◦らし
[連語]《打消しの助動詞「ず」の連体形に推量の助動詞「らし」の付いた「ざるらし」の音変化「ざんらし」の撥音無表記。上代語》…ないらしい。「世の中はまこと二代(ふたよ)は行か—◦らし過ぎにし妹に逢...