かきさげ‐びん【掻き下げ鬢】
江戸時代の若い男子の髪の結い方の一。もみあげのところまで鬢をかき下げ、そこから上へ丸くかきあげて結ったもの。
かき‐さば・く【掻き捌く】
[動カ五(四)] 1 切り裂く。かっさばく。「腹を—・き」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 かきまわして散らかす。「誰か留守に入って—・いたらしいので」〈風葉・青春〉
かき‐さら・う【掻き攫う】
[動ワ五(ハ四)]急に横から奪い取る。かっさらう。「有がとうございますと—・って行くうしろ姿」〈一葉・にごりえ〉
かき‐しゃなぐ・る【掻きしゃなぐる】
[動ラ四]かきむしる。「つかみつき—・り、ぶてど叩けど」〈浄・お初天神記〉
かき‐すさ・む【掻き遊む】
[動マ四]手すさびにかきまわす。「火箸して(火桶ノ)灰など—・みて」〈枕・一八一〉
かき‐すて【掻き捨て】
《「かきずて」とも》恥をかいたり失敗したりしても、少しも気に留めないで平気でいること。「旅の恥は—」
かき‐そ・う【掻き添ふ】
[動ハ四]ものにより添う。「暗き戸の迫(はさま)に—・ひて待ち立てるほど」〈今昔・三〇・一〉 [動ハ下二]髪の毛などを手を添えてかきなでる。「ほの見えし尾花すゑたる妹が髪いつゆるるかに—・へ...
かき‐たく・る【掻きたくる】
[動ラ四]《「かきたぐる」とも》 1 掻き集める。取り集める。「何もかも—・るやうにして見たけれど」〈松翁道話・三〉 2 かきむしる。「掻いて掻いて—・り」〈浄・孕常盤〉 3 (「かきたくるほど...
かきたて‐じる【掻き立て汁】
味噌をすらないで入れ、かきまぜただけの汁。落とし味噌の汁。「—に小菜の浮かし」〈浄・宵庚申〉
かき‐た・てる【掻き立てる】
[動タ下一][文]かきた・つ[タ下二] 1 勢いよくかき回して、まぜる。「卵を—・てる」 2 刺激を与えて、感情や行動を起こすように促す。そそる。「関心を—・てる」 3 灯心を上に引き上げて明る...