かき‐ふ・す【掻き伏す/掻き臥す】
[動サ四]伏す。うつぶす。横になる。また、うつむいて姿勢を低くする。「心安く思ひて、—・して逃ぐるを」〈今昔・二三・一五〉 [動サ下二]抱いて寝かす。「けはひにくからねば、—・せて、風のすく...
かき‐まぎ・る【掻き紛る】
[動ラ下二]紛れて人目につかない。平凡である。「世の常の覚えに—・れたれば」〈源・薄雲〉
かき‐まぜ【掻き混ぜ/掻き雑ぜ】
1 かきまぜること。また、そのもの。 2 通り一遍であること。ありふれていること。ふつう。「いと及びなく心尽くさざらむ—の程は」〈浜松・三〉
かき‐ま・ぜる【掻き混ぜる/掻き雑ぜる】
[動ザ下一][文]かきま・ず[ザ下二] 1 かきまわして一つにまぜ合わせる。混合させる。「砂利とセメントを—・ぜる」 2 かき乱す。混乱させる。「議論を—・ぜる」
かき‐まわ・す【掻き回す】
[動サ五(四)] 1 手や道具をある物の中に入れて、ぐるぐるまわす。「風呂の湯を—・す」 2 中のものをいじって、乱雑にする。「机の中を—・す」 3 混乱やもめごとを生じさせる。「彼の発言が会議...
かき‐みだ・す【掻き乱す】
[動サ五(四)] 1 かき回すようにして乱れさせる。「髪を—・す」 2 落ち着きのある状態を、混乱させる。「秩序を—・す」
かき‐みだ・る【掻き乱る】
[動ラ四]心の平静や物事のまとまりが失われる。「いとど心のうちは—・りて」〈狭衣・四〉 [動ラ下二]「かきみだれる」の文語形。
かき‐みだ・れる【掻き乱れる】
[動ラ下一][文]かきみだ・る[ラ下二]みだれる。混乱する。「相次ぐ不幸に心は—・れる」
かき‐むし・る【掻き毟る】
[動ラ五(四)]つめや指先でひっかくようにしてちぎりとる。また、むやみにひっかく。「髪の毛を—・る」
かき‐やぶ・る【掻き破る】
[動ラ五(四)]つめや刃物などでひっかいて裂く。また、ひっかいて傷つける。「夜中には物置の戸を爪で—・って外へ出ようとした」〈漱石・硝子戸の中〉