こ‐ざん【故山】
故郷の山。また、故郷。「—に骨を埋める」「一生の志もむなしく、—に芋でも作る気になったとのお別れだから」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
コッローディ【Collodi】
イタリア中部、トスカーナ州の都市ルッカの近郊にある村。「ピノッキオの冒険」の作者として知られるカルロ=コッローディというペンネームは、母親の故郷であるこの村の名から採られた。ピノッキオの物語をテ...
言(こと)告(つ)・ぐ
言葉を伝える。人を介して言い知らせる。「故郷(ふるさと)のならしの岡のほととぎす—・げやりしいかに告げきや」〈万・一五〇六〉
胡馬(こば)北風(ほくふう)に依(よ)る
《「文選」古詩十九首の「胡馬北風に依り、越鳥南枝に巣くう」から》胡馬は北風の吹くたびに胡国を慕っていななく。故郷の忘れがたいことのたとえ。胡馬北風に嘶(いば)う。
さけてかいきょう【裂けて海峡】
志水辰夫によるハードボイルド小説。昭和58年(1983)刊。「飢えて狼」「背いて故郷」とともに3部作をなす。
さよう‐なら【左様なら】
[接]それなら。それでは。「—行ってまいりますと…頭をついと一つ下げ」〈露伴・五重塔〉 [感]《さようならば、これで別れましょうの意》別れのあいさつに用いる語。さよなら。「では—」 [名]...
さ・る【去る】
[動ラ五(四)] 1 《本来は移動する意で、古くは、遠ざかる意にも近づく意にもいう》 ㋐ある場所から離れる。そこを離れてどこかへ行ってしまう。遠ざかる。「故郷を—・る」「この世を—・る」「片時も...
ざい‐こく【在国】
1 都にではなく故郷にいること。在郷(ざいきょう)。 2 江戸時代、大名やその家臣が自分の領国にいること。→在府
しきなつこ【四季・奈津子】
五木寛之の小説。4人姉妹のそれぞれの人生を描く連作「四季シリーズ」の第1作。新しい人生を求めて故郷の九州を離れ、東京へ向かう次女奈津子を主人公とする。昭和54年(1979)刊行。
し‐きょう【思郷】
故郷を懐かしく思うこと。望郷。