はな‐びし【花菱】
文様や紋所の名。菱形の周囲を花弁の形に図案化したもの。
はんしろう‐かのこ【半四郎鹿の子】
《江戸後期の歌舞伎俳優、5世岩井半四郎が用いて流行したところから》麻の葉文様の鹿の子絞り。
ばち‐る【撥鏤】
象牙彫りの一。表面を染色した象牙に毛彫りで文様を施したもの。彫った部分が白く表される。中国、唐代に盛行し、日本には奈良時代に伝えられた。撥(は)ね彫り。
バティック【(マレー)batik】
ジャワ島付近で作られる伝統的な文様染め。蝋(ろう)で防染して文様を表した綿布。インドネシアのものはユネスコの無形文化遺産に登録されている。ジャワ更紗(サラサ)。
ばん‐え【蛮絵/盤絵】
1 鳥獣・草花などの形を丸く図案化した文様。近衛の随身の褐衣(かちえ)、舞楽の装束、調度などに用いられた。 2 (蛮絵)「南蛮絵」の略。
バンテアイ‐スレイ【Banteay Srei】
カンボジア北部にあるヒンズー教寺院の遺跡。アンコール遺跡群の中心より北東約25キロメートルに位置する。10世紀後半、クメール王朝のラジェンドラバルマン2世により創建され、息子ジャヤバルマン5世の...
パルメット【palmette】
シュロの葉を扇形に開いたような植物文様。古代エジプト・アッシリアを起源とする。→忍冬文(にんどうもん)
ひ‐がき【檜垣/菱垣】
1 檜(ひのき)の薄板を網代(あじろ)に編んでつくった垣根。 2 衣服の文様の一。1の編み目のようになったもの。 3 「菱垣船(ひがきぶね)」の略。
ひがき‐あや【檜垣綾】
檜垣2に菊花文様を織り出した綾。
ひし【菱/芰】
1 ミソハギ科の水生の一年草。池や沼に生え、茎は細長く、泥水中を伸びる。葉は菱状三角形で、葉柄の一部にふくらみがあり、四方に出て水面に浮かぶ。夏、葉の間から短い花柄を伸ばし、水上に白い4弁花を開...