くっすんだいこく【くっすん大黒】
町田康の処女小説。平成8年(1996)、雑誌「文学界」に発表。翌平成9年(1997)、「河原のアパラ」とあわせて単行本を刊行し、第7回ドゥマゴ文学賞、第19回野間文芸新人賞を受賞。
くものはたて【雲の涯】
田中千禾夫の戯曲。昭和22年(1947)文芸座が初演。日本初の実存主義演劇として評価される。
くらいえ【暗い絵】
野間宏の処女小説。昭和21年(1946)、文芸誌「黄蜂」に断続的に連載。翌昭和22年(1947)、同作を表題作とする作品集を刊行。左翼運動の弾圧が進む1930年代の暗い時代を背景に苦悩する学生た...
くらく【苦楽】
日本の文芸誌。昭和21年(1946)11月、大仏次郎が主宰して創刊。米国向けの海外版7冊を含む全45冊を刊行し、昭和24年(1949)9月に終刊。
クラブ【club】
1 政治・社交・文芸・スポーツ・娯楽などで、共通の目的をもつ人々によって組織された会。また、その集会所。 2 会員制を建て前とする酒場。 3 ゴルフで、ボールを打つための棒状の用具。 4 新体操...
ぐんぞう【群像】
文芸雑誌。昭和21年(1946)講談社より創刊。純文学の公募新人賞である群像新人文学賞を主催。
けい‐うん【奎運】
《「奎」は文教をつかさどるといわれる星の名》学問の気運。学問や文芸が発達する勢い。文運。「—大いに興る」
けちょう【化鳥】
泉鏡花の小説。明治30年(1897)、文芸雑誌「新著月刊」に掲載。著者初の口語体による小説で、全編が橋のたもとの番小屋で母親と二人で暮らす少年による語りとして書かれている。
けつえん【血縁】
木村荘十の小説。昭和7年(1932)刊。第11回サンデー毎日大衆文芸賞受賞。
けつみゃく【血脈】
佐藤愛子の長編小説。平成元年(1989)7月、「別冊文芸春秋」誌で連載開始。父紅緑、異母兄サトウ・ハチローら家族の姿を赤裸々に描いた自伝的小説。平成12年(2000)5月に完結。単行本は平成13...