もんじょう‐どう【文章道】
律令制における大学寮の一科。中国の詩文および歴史を学ぶ学科。→紀伝道(きでんどう)
もんじょう‐はかせ【文章博士】
大学寮に属して詩文と歴史とを教授した教官。神亀5年(728)設置。平安時代には多く東宮学士・大外記(だいげき)を兼ね、侍講としても仕えた。もんぞうはかせ。
もんぜん【文選】
中国の詩文集。梁の昭明太子(蕭統(しょうとう))の編。6世紀前半に成立。周代から梁まで約千年間の代表的文学作品760編を37のジャンルに分けて収録。30巻であったが、唐の李善が注をつけて60巻と...
もんぜん‐よみ【文選読み】
漢文訓読における読み方の一。同一の漢字・漢語をまず音読し、さらに重ねて訓読する方法。「細細腰支」を「さいさいとほそやかなるようしのこし」と読む類。「文選」を読むのに多用されたところからいう。
もん‐ぞ【文書】
《「もんそ」とも》「もんじょ(文書)」に同じ。「—といふ物見給へつきぬれば」〈宇津保・蔵開上〉
もん‐ぞう【文章】
「ぶんしょう(文章)」に同じ。〈和英語林集成〉
もん‐だん【文談】
学問や道理などについて語ること。また、その話。「臥しながら—し給ひけるに」〈古活字本保元・中〉
もんとくじつろく【文徳実録】
平安前期の歴史書。六国史(りっこくし)の第五。10巻。藤原基経・菅原是善らの撰。元慶3年(879)成立。文徳天皇の践祚(せんそ)から崩御に至る9年間の治世を、編年体・漢文で記したもの。日本文徳天...
もん‐なし【文無し】
1 《「一文無(いちもんな)し」の略》所持金が全くないこと。また、そのさま。無一文。「競馬で負けて—になる」 2 《それ以上の文数はないところから》並み外れて大きな足袋(たび)。12文(約28....
もん‐にん【文人】
作文(さくもん)の会で、詩文を作るために召された人。また、特に文章生(もんじょうしょう)をいう。「はかせ、—等召して文つくらせ」〈宇津保・菊の宴〉