ふみにない【文荷】
狂言。主人に恋文を持たされた太郎冠者と次郎冠者が、竹に結びつけて担いでいくうちに、文を読もうと争い、破ってしまう。
ふみ‐の‐みち【文の道】
学問・文学の道。「ありたきことは、まことしき—」〈徒然・一〉
文(ふみ)は遣(や)りたし書(か)く手(て)は持(も)たぬ
読み書きのできない者が嘆く言葉。恋文を書きたいが字が書けず、人に頼むわけにもいかない。
ふみ‐ばこ【文箱/笈/文筥】
「ふばこ」に同じ。
ふみ‐ばさみ【文挟み】
1 文書を挟んで貴人に差し出すための白木の杖。長さ約1.5メートルで、先端の文書を挟む金具の部分を鳥口(とりぐち)という。文杖(ふづえ・ぶんじょう)。ふみさし。ふばさみ。 2 読みさしの書物に挟...
ふみひらき‐づき【文披月】
《書(ふみ)をひろげて曝(さら)す月の意から》陰暦7月の異称。ふみづき。ふみひろげづき。
ふみひろげ‐づき【文披月】
「ふみひらきづき」に同じ。
ふみ‐びつ【文櫃】
書物をおさめておく櫃。また、書物を入れて背負う櫃。
ふみ‐びと【文人】
「文人(ぶんじん)」を訓読みにした語。「天暦三年三月つごもりの日—召して」〈高光集・詞書〉
ふみ‐ぶくろ【書袋/文袋】
1 書物を入れて持ち運ぶ袋。書嚢(しょのう)。 2 書状を入れる袋。状袋。「懐より—取り出し、中なる院宣を進(まゐらす)る」〈盛衰記・一九〉