うじ‐ぶみ【氏文】
古代の氏(うじ)が、その起源や先祖代々の功績などを記した文書。「高橋氏文」の類。また、中世、武家で家の由来と系統を記した文書。
うた‐ざいもん【歌祭文】
近世俗曲の一。死刑・情死などの事件やその時々の風俗をつづった文句を、門付け芸人が三味線などの伴奏で歌って歩いた。山伏が錫杖(しゃくじょう)を振り鳴らし、ほら貝を吹いて、神仏の霊験を唱え歩いた祭文...
うちとけ‐ぶみ【打ち解け文】
親しい仲でうちとけて書いた手紙。「その女どちの中に書き通はしたらむ—をば御覧ぜむ」〈源・浮舟〉
うち‐ぶみ【内文】
「ないぶん(内文)」に同じ。
うつし‐ぶみ【移し文】
⇒移文(いぶん)
う‐もん【有文】
1 衣服・冠などに模様のあること。⇔無文。 2 和歌・連歌・俳諧で、技巧や趣向のおもしろさが目立つもの。⇔無文。「歌にも連歌にも—無文と云ふ事あるなり」〈九州問答〉 3 能楽で、見かけの効果的な...
うら‐しょうもん【浦証文】
⇒浦切手
うら‐ふみ【占文/卜書】
占い定めた事柄を記した文書。せんもん。うらのふみ。「吉平が自筆の—の裏に書かれたる御記(ぎょき)」〈徒然・一六三〉
うれえ‐ぶみ【愁へ文】
愁訴や誓願のために朝廷などに出す文書。訴状。嘆願書。「人の申し文、—などありけるをとり集めて」〈栄花・衣の珠〉
うろこ‐もん【鱗文】
二等辺三角形や正三角形を上下左右につないである文様。