まだら‐か【斑か】
[形動ナリ]まだらのはっきり分かれて見えるさま。「霞、低岫の紅を—にし、池、汎煙の翠りを暎にす」〈大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点〉
まだら‐ぐも【斑蜘蛛】
ジョロウグモの別名。
まだら‐ぐも【斑雲】
巻積雲または高積雲の俗称。雲の濃淡と空の色がまだらを成して広がる。
まだら‐ちょう【斑蝶】
鱗翅(りんし)目マダラチョウ科の昆虫の総称。中形から大形で、翅(はね)は丸みを帯び、さまざまな斑紋があり、後ろ翅には突起がない。アサギマダラ・オオゴマダラなど。
まだら‐ぶすま【斑衾】
まだら模様のある夜具。「寸戸人(きへひと)の—に綿さはだ入りなましもの妹(いも)が小床(をどこ)に」〈万・三三五四〉
まだら‐ぼけ【斑惚け/斑呆け】
俗に、認知症の初期に見られる状態のこと。症状の現れ方にむらがあり、ある症状が時によって出たり出なかったり、ある能力は明らかに障害があるが他の能力は正常であったりする状態。例えば、記憶障害はあるの...
まだら‐まく【斑幕/斑幔】
一幅ごとに色の違った布を縫い合わせた幕。
まだら‐もよう【斑模様】
1 違う色や同色の濃淡の入り交じった模様。「白黒—の生地」 2 (比喩的に)変化の仕方が不ぞろいであること。「—の復興状況」
まだら‐ゆき【斑雪】
まだらに降り積もった雪。また、まだらに消え残る雪。
むら【斑】
[名・形動] 1 色の濃淡、物の厚薄などがあって一様でないこと。また、そのさま。まだら。「—なく塗る」「染め上がりに—な部分ができた」 2 物事がそろわないこと。一定していないこと。また、そのさ...