なれ‐ば
[接]《断定の助動詞「なり」の已然形+接続助詞「ば」から》それだから。したがって。「はじめは嘘なれども女房になれば男を真実に思ふ。—これを嘘の誠といふ」〈伎・浅間嶽〉
なれ‐や
[連語] 《断定の助動詞「なり」の已然形+係助詞「や」》 1 疑問の意を表す。…なのだろうか。「我が恋はみ山がくれの草—しげさまされど知る人のなき」〈古今・恋二〉 2 反語の意を表す。…だろう...
なん‐だ【何だ】
[連語]《「だ」は断定の助動詞》 1 疑問を表す。「あの音は—」「それが—というんだ」 2 直接言うのがはばかられたり、適当な言い方が見つからなかったりする場合に、代わりに用いる語。「自分で言う...
に
[助動] 1 《断定の助動詞「なり」の連用形》⇒なり[助動] 2 《完了の助動詞「ぬ」の連用形》⇒ぬ[助動]
に‐して
[連語] 《断定の助動詞「なり」の連用形+接続助詞「して」》…であって。「人—人にあらず」「言出(ことで)しは誰(た)が言(こと)なるか小山田の苗代水の中淀(なかよど)—」〈万・七七六〉 《...
に‐て
[連語] 《完了の助動詞「ぬ」の連用形+接続助詞「て」。上代語》…てしまって。…てしまっていて。「老い—ある我(あ)が身の上に」〈万・八九七〉 《断定の助動詞「なり」の連用形+接続助詞「て」...
に‐も
[連語] 《格助詞「に」+係助詞「も」》 1 格助詞「に」に並列・列挙や強調などの意を加える。「ぼく—わかる」「被害額は数億円—のぼる」「かばかり守る所に、天の人—負けむや」〈竹取〉 2 (「...
に‐や
[連語] 《断定の助動詞「なり」の連用形+係助詞「や」》 1 ㋐文中にあって連体形の結びを伴う用法。…で…か。「朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふつもり—ありけむ」〈源・桐...
の◦だ
[連語]《準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」》 1 理由や根拠を強調した断定の意を表す。「赤信号を無視して走るから事故を起こす—◦だ」 2 話し手の決意、または相手に対する要求・詰問の意を表す。...
の‐だろ◦う
[連語]《準体助詞「の」+断定の助動詞「だ」の未然形+推量の助動詞「う」。話し言葉では「んだろう」とも》 1 念を押したり、確かめたりする意を表す。「われわれも参加できる—◦う」「格別変わったこ...