ほう‐げん【方言】
1 一定の地域社会に行われる言語。一つの国語が地域によって別々な発達をなし、音韻・文法・語彙(ごい)などの上で相違のあるいくつかの言語圏に分かれたとき、それぞれの地域の言語体系をいう。九州方言、...
ほうげん‐きょうせい【方言矯正】
方言を使わず、標準語の語彙(ごい)やアクセントを使うように訓練すること。
ほうげん‐くかく【方言区画】
方言の差異により地域を区分したもの。日本では、本土方言と琉球方言に二大別し、前者を本州方言と九州方言とに分け、さらにそれぞれを細別する。
ほうげん‐しゅうけんろん【方言周圏論】
ある言語現象が中央から周辺地域に広まっていく過程は波紋のそれに類似していると考え、波紋の周辺にあたる方言圏のあちこちにかつて中央で使われた共通の古い形がみられると説く論。柳田国男の「蝸牛考(かぎ...
ほうげん‐ちず【方言地図】
言語地図の一。ある言語事象の方言的変異などを地図上に表したもの。
ほうげん‐ふだ【方言札】
標準語の使用を強制させるため、学校で方言を話した者に、罰として首から下げさせた木札。各地にあるが、特に沖縄で厳しく行われ、明治末から第二次大戦後まで用いられた。
ほう‐こ【宝庫】
1 宝物を納めておく蔵。 2 資源などを多量に産出するところ。また、貴重なものを多く含んでいるもの。「民話は方言の—だ」
ほく‐しゅう【北州】
「北国(ほっこく)1」に同じ。 「北国(ほっこく)」に同じ。「—の遊び、嗚呼(ああ)楽しいかな」〈洒・遊子方言〉 [補説]曲名別項。→北州
ほち‐ほち
[副] 1 一つずつ順を追って行うさま。「物語り仕まつるを、かたへにて—書き付くれば」〈浮・万金丹・序〉 2 静かでしんみりとしているさま。「あとへ残り、—話をしてゐる」〈洒・遊子方言〉 3 軽...
ほって‐も
[副]どうしても。到底。あとに打消しの語を伴って用いる。「おれと行くといふと、—早く帰られぬ」〈洒・遊子方言〉