ふり‐は・つ【旧り果つ】
[動タ下二]すっかり古くなる。年老いてしまう。「草の庵(いほ)は尋ねしあとも—・てて嵐ぞ寒き逢坂の関」〈千五百番歌合・一九〉
ふり‐まさ・る【旧り増さる】
[動ラ四]ますます古くなる。ますます老いていく。「あらたまの年の終はりになるごとに雪もわが身も—・りつつ」〈古今・冬〉
ふり‐ゆ・く【旧り行く】
[動カ四]年月がたっていく。古くなっていく。年老いる。「冬過ぎて春の来たれば年月は新たなれども人は—・く」〈万・一八八四〉
ふる【古/故/旧】
1 使い古したこと。また、そのもの。「父のお—のシャツ」→御古(おふる) 2 名詞の上に付いて複合語をつくる。 ㋐古いこと、また、使い古したことを表す。「—だぬき」「—新聞」「—靴」 ㋑以前のも...
ふ・る【旧る】
[動ラ上二] 1 古くなる。年をへて古びる。昔と今とすっかり変わる。「あをによし奈良の都は—・りぬれどもとほととぎす鳴かずあらなくに」〈万・三九一九〉 2 年をとる。「—・りにし嫗(おみな)にし...
ふる・い【古い/故い/旧い】
[形][文]ふる・し[ク] 1 その状態になってから長い年月が経過している。 ㋐そうなってから久しい。ずっと以前から現在にまで続いている。「—・い制度」「—・いレコード」「—・くからの顔ぶれ」⇔...
ふるし・い【古しい/旧しい】
[形]《主に中世に用いられた語》「古い」に同じ。「詩は意を新しく、語を—・く云ふことがよきなり」〈中華若木詩抄・上〉
ふる・す【古す/旧す】
[動サ五(四)] 1 使って古くする。現代では動詞の連用形に付いて、何回も…して新しさをなくす意を表す。「着—・す」「言い—・す」「語らはむ人なき里にほととぎすかひなかるべき声な—・しそ」〈かげ...
ふる‐とし【旧年】
1 新年からふりかえって、過ぎ去った年。去年。《季 新年》 2 新年・立春に対して、まだ改まらない年の内。年内。「—に春立ちける日よめる」〈古今・春上・詞書〉
ふる‐ひと【古人/故人/旧人】
《「ふるびと」とも》 1 昔の人。すでに死んだ人。こじん。「妹らがり今木の嶺(みね)に茂り立つ夫(つま)松の木は—見けむ」〈万・一七九五〉 2 年をとった人。老人。「—は涙もとどめあへず」〈源・...