たま‐くしげ【玉櫛笥/玉匣】
[名]くしげの美称。「この箱を開きて見てばもとのごと家はあらむと—少し開くに」〈万・一七四〇〉
[枕] 1 くしげを開けたり蓋(ふた)をしたりするところから、「あく」「ひらく」「覆ふ」にかか...
た・める【矯める/揉める/撓める】
[動マ下一][文]た・む[マ下二] 1 曲がっているものを伸ばしたり、まっすぐなものを曲げたりして、形を整える。また、曲げて、ある形をつくる。「籤(ひご)を—・める」「—・めて枝ぶりをよくする」...
たれどき‐ぼし【誰時星】
明け方に見える金星の異称。明けの明星(みょうじょう)。かわたれぼし。「暁の—も清澄(きよずみ)の海原とほくのぼる山かな」〈廻国雑記〉
たん【旦】
[常用漢字] [音]タン(呉)(漢) ダン(慣) 〈タン〉あさ。夜明け。「旦夕/一旦・元旦・吉旦・月旦・歳旦・早旦・明旦」
〈ダン〉「檀」の略字。「旦那(だんな)」 [名のり]あき・あきら・...
たん‐めい【旦明】
夜明け。明け方。
だん‐あげ【壇上げ】
忌明けのしるしに酒宴を開くこと。また、その酒宴。
ち‐めい【遅明】
《「遅」は待つ意》夜がまさに明けようとするころ。夜明けがた。
ちょう‐や【長夜】
《古くは「ぢょうや」とも》 1 秋または冬の長い夜。ながよ。《季 秋》⇔短夜。 2 夜通し。「—の宴」 3 《いつまでも夜が明けないところから》死んで埋葬されること。転じて、死後の世界。 4 仏...
ちょうや‐の‐いん【長夜の飲】
《「韓非子」説林上から》夜通し酒を飲み、夜が明けても明かりをともしたまま酒宴を続けること。長夜の宴。
地(ち)を掃(はら)・う
ほうきではき清めるように、すっかりなくなる。「古い金貨はあの時に—・ってしまったことを覚えている」〈藤村・夜明け前〉