いってん‐ばんじょう【一天万乗】
《「乗」は車のこと。昔、中国で、天子は天下を治め、また兵車1万を出すことのできる国土を有していたところから》天下を治める君主。天子。
いっ‐とき【一時】
1 わずかな時間。しばらくの間。暫時。「花の盛りも—」「—小雨になった」 2 (「一時に」の形で副詞的に用いて)同時に。一度に。「客が—に押しかける」 3 過去の、ある時。あるひととき。「—は、...
いつか・し【厳し】
[形シク]りっぱで重々しい。いかめしい。「昔の例(ためし)よりも事添へて、—・しき御ありさまなり」〈源・少女〉
い‐つ・ける【射付ける】
[動カ下一][文]いつ・く[カ下二] 1 光などが、物を強く照らす。「華やかな夕日がつっとその白地の浴衣に—・けた」〈真山・南小泉村〉 2 矢を射って物に当てる。射当てる。「母から疑惑の矢を胸に...
いつ‐つ【五つ】
1 数の名。四つの次、六つの前の自然数。ご。いつ。5個。 2 5歳。 3 昔の時刻の名。今の午前8時および午後8時ころ。いつつどき。
いつや‐の‐らん【乙夜の覧】
《昔、中国で、天子は昼間政務で忙しいので乙夜になってから読書をしたところから》天子の読書。乙覧(いつらん)。
いづつ【井筒】
謡曲。三番目物。世阿弥作。伊勢物語に取材したもので、紀有常の娘の霊が在原業平との思い出を語り、井筒を回りながら、水にわが姿を映して昔を懐かしむ。
いで‐の‐したおび【井手の下帯】
別れていた男女が、のちに再びめぐり会って契りを結ぶこと。昔、山城国の井手に使者として行った男が、少女に帯を解いて与えたが、8年後にそれを目印にして再会し、契りを結んだという大和物語にある話による。
いと‐みゃく【糸脈】
患者の脈どころに糸を掛け、その端を持って糸に伝わる脈を計ること。昔、貴人などの肌に直接触れることを避けるために行われた。
いどみ‐ごと【挑み事】
争い事。勝負事。「仏の御弟子達もかくの如き—をし給ふなりけり」〈今昔・三・五〉