ふな‐まんじゅう【船饅頭】
江戸時代、隅田川で舟の中を稼ぎ場所とした売春婦。ふなぎみ。
ふ‐のり【布海苔/海蘿】
フノリ科の紅藻の総称。フクロフノリ・マフノリ・ハナフノリなどがある。主に波の荒い外海の岩などに、冬から春にかけて繁茂。体は暗紅色か黄紅色の円柱状などで、枝分かれする。板状に加工され、煮溶かして主...
ふみ‐え【踏(み)絵】
1 絵踏み(えぶみ)に使った絵、または像。《季 春》 2 ある人の思想・主義などを強権的に調べること。また、その手段。 [補説]1で、踏む行為や行事を「踏み絵」と呼ぶのは、本来は誤り。→絵踏み
ふみ‐かぶ・る【踏み被る】
[動ラ四] 1 踏みはずして水たまりや穴などに落ち込む。「三条通の屋根にやすみて、—・りて落ち」〈咄・春の山〉 2 自分でしたことから不利益をこうむる。「子故の闇に—・り」〈浮・世間猿〉 3 踏...
ふみ‐だ・す【踏(み)出す】
[動サ五(四)] 1 片足を前に出して地面につける。「左足から—・す」 2 足を境界線の外へ出す。「土俵を—・す」 3 新しく仕事・活動にとりかかる。着手する。「新しい人生の第一歩を—・す」 4...
ふみ‐と・む【踏み留む】
[動マ下二]踏んで足跡を留める。和歌では、多く「ふみ」に「文」を掛けて用いる。「春霞立ちながら見し花ゆゑに—・めてける跡のくやしさ」〈後撰・春下〉
ふゆ【冬】
四季の第四。秋と春の間で、日本では12月から2月までをいう。暦の上では立冬から立春の前日まで(陰暦では10月から12月まで)をいい、天文学では冬至から春分まで。寒く、夜が長い。《季 冬》「—すで...
ふゆ‐あおい【冬葵】
アオイ科の多年草。高さ60〜90センチ。葉は手のひら状に五つに裂けていて、長い柄があり、互生する。春から秋まで、葉の付け根に淡紅色の花が集まって咲く。中国の原産。種子を漢方で利尿剤にする。あおい...
冬(ふゆ)来(きた)りなば春(はる)遠(とお)からじ
《英国の詩人、シェリーの詩「西風の賦」の一節から》つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来るというたとえ。長い冬を耐えて春を待つ気持ちの表現としても用いられる。
ふゆ‐ごもり【冬籠もり】
《古くは「ふゆこもり」》 [名](スル)人や動物が、冬の寒い間、家・巣・土の中などにこもって過ごすこと。《季 冬》「—またよりそはん此(こ)の柱/芭蕉」
[枕]冬ごもりした草木が春になり芽を...