もうし【申し】
[名]申すこと。おねがい。「若宮の別当のおん—により、囚人(めしうと)の免状ある間」〈謡・春栄〉
[感]人に呼びかけるときにいう語。ややていねいな言い方で、多く目上の人に対して用いる。「いや...
もうし‐あ・げる【申(し)上げる】
[動ガ下一][文]まうしあ・ぐ[ガ下二] 1 「言う」の謙譲語。うやうやしく言う。古くは、身分格差のある目上に言上する意であったが、現在では、改まり丁重にいう「申す」に対し、言う対象を敬う語とし...
もう‐しゅん【孟春】
《「孟」は初めの意》春の初め。初春。また、陰暦正月の異称。
もう‐じん【蒙塵】
《「春秋左伝」僖公二十四年から。天子が行幸するときは道を清めてから行くが、変事の際はその余裕がなく、頭から塵(ちり)をかぶる意》天子が、変事のために難を避けて、都から逃げ出すこと。みやこおち。
もうで・く【詣で来】
[動カ変]《「まいでく(参出来)」の音変化》 1 貴所や貴人のもとへやって来る。参上してくる。「小野ふさもり—・きて、まうのぼるといふことを聞きて」〈竹取〉 2 (勅撰集などの詞書や、改まった会...
もうろう‐たい【朦朧体】
1 詩歌などで、意義のはっきりしないもの。 2 横山大観・菱田春草(ひしだしゅんそう)らが明治後半期に試みた日本画の技法。輪郭をぼかして描くもの。
もえ‐い・ず【萌え出づ】
[動ダ下二] 1 草木が芽を出しはじめる。芽ぐむ。「石(いは)走る垂水の上のさわらびの—・づる春になりにけるかも」〈万・一四一八〉 2 心の中に生じる。きざす。「春くれば雪の下草下にのみ—・づる...
もえ‐わた・る【萌え渡る】
[動ラ四]草木が一面に芽吹く。ことごとく芽ぐむ。「—・る草木もあらぬ春辺には」〈宇津保・春日詣〉
もく【木】
1 き。樹木。〈和英語林集成〉 2 木目。「—がいい」 3 木曜日。「—・金・土」 4 五行(ごぎょう)の第一位。方位では東、季節では春、五星では木星、十干では甲(きのえ)・乙(きのと)に配する。
もく‐し【黙止】
[名](スル)黙ったままでいること。「其次を言わんとして忽ち—し」〈織田訳・花柳春話〉