やま‐がくれ【山隠れ】
山に隠れること。山の陰に隠れること。また、その所。やまかげ。「あしひきの—なる桜花散り残れりと風に知らるな」〈拾遺・春〉
やまぐち【山口】
姓氏の一。 [補説]「山口」姓の人物山口薫(やまぐちかおる)山口勝弘(やまぐちかつひろ)山口華楊(やまぐちかよう)山口(やまぐち)シヅエ山口誓子(やまぐちせいし)山口青邨(やまぐちせいそん)山口...
やまぐち‐ぐみ【山口組】
兵庫県神戸市に主たる事務所を置く、全国最大規模の指定暴力団。大正4年(1915)、元漁師で自らも沖仲仕だった山口春吉が同業者の手配業を始めたのが起源。その後、興行界などにも進出し、三代目田岡一雄...
やま‐ぐわ【山桑】
1 桑の野生種。山地に自生し、高さ10〜15メートル。葉は卵形。葉柄が赤くなることが多い。4月ごろ花が咲き、実は赤から黒く熟し、食用。《季 花=春》 2 ヤマボウシの別名。
やま‐こうばし【山香】
クスノキ科の落葉低木。山地に自生。樹皮は灰褐色で、枝を折ると芳香がある。葉は長楕円形で両端がとがり、裏面は灰白色。雌雄異株。春、淡黄緑色の小花を数個密生してつけ、実は丸く黒い。山胡椒。
やま‐ざくら【山桜】
1 山に咲いている桜。 2 バラ科の落葉高木。山地に自生する桜。樹皮は灰色で、横に皮目が走り、葉は倒卵形で先がとがる。4月ごろ、新葉と同時に淡紅色の5弁花を開き、紫黒色の実を結ぶ。本州中部以南に...
やまざくら‐ど【山桜戸】
1 ヤマザクラの木で作った戸。「あしひきの—を開け置きて我(あ)が待つ君を誰(たれ)か留むる」〈万・二六一七〉 2 ヤマザクラの咲いている所。桜の多く植えてある山家(やまが)。「名もしるし峰の嵐...
やまじ‐かぜ【やまじ風】
愛媛県東部に吹く局地風。石鎚山脈と剣山地の間を抜ける南寄りのフェーンで、春に多く、日本海側を低気圧が通過する際に発生する。元は「山風(やまじ)」と呼ばれていたが、気象用語としては「やまじ風」が用...
やませ‐かぜ【山背風】
1 「やませ」に同じ。《季 夏》 2 琵琶湖沿岸に吹く春夏の風。瀬田あらし。
やま‐つつじ【山躑躅】
ツツジ科の半落葉低木。山野に生え、葉は楕円形で両面に毛があり、枝先に集まってつく。初夏、朱赤色か紅紫色の漏斗状の花をつける。多くの変種がある。につつじ。《季 春》