とき‐の‐きねんび【時の記念日】
6月10日。時間への認識を新たにするため設けられた記念日。天智天皇10年(671)のこの日に水時計が初めて作られたことによる。《季 夏》
とき‐の‐くい【時の杙】
時の簡(ふだ)を支えるための杙。「—さす音など、いみじうをかし」〈枕・二九〇〉
とき‐の‐そう【時の奏】
昔、宮中で時刻を奏上したこと。亥(い)の初刻から寅(とら)の刻の終わりまで、官人が一刻ごとに奏した。→時の簡(ふだ)
とき‐の‐たいこ【時の太鼓】
時刻を知らせるために打ち鳴らす太鼓。ときだいこ。
時(とき)の代官(だいかん)、日(ひ)の奉行(ぶぎょう)
世の中をうまく渡っていくには、その時々の権勢ある者に従っているのがよいということのたとえ。
とき‐の‐ちょうし【時の調子】
雅楽で、その季節にふさわしい音楽の調子。春は双調、夏は黄鐘(おうしき)調、秋は平調、冬は盤渉(ばんしき)調などとされている。
とき‐の‐はな【時の花】
その時節に咲く花。その時節にふさわしい花。「—いやめづらしもかくしこそ見(め)し明(あき)らめめ秋立つごとに」〈万・四四八五〉
時(とき)の花(はな)をかざ・す
時節の花を挿頭(かざし)にすることから、時勢にあって繁栄する。
とき‐の‐ひと【時の人】
1 世間で話題になっている人。「—としてマスコミに取り上げられる」 2 時を得て栄えている人。時めいている人。「—ぞや。心いと善しとて、いとらうらうたくし給ふ」〈宇津保・国譲上〉 3 そのころの...
とき‐の‐ふだ【時の簡】
平安時代、宮中の清涼殿の殿上(てんじょう)の間(ま)の小庭に立てて、時刻を示した札。時刻ごとに雑事に当たる内豎(ないじゅ)が立て替えた。