すみだわら【炭俵】
江戸中期の俳諧集。2冊。志太野坡(しだやば)・小泉孤屋・池田利牛共編。元禄7年(1694)刊。芭蕉晩年の「軽み」の境地がよく表れ、のちの俳壇に大きな影響を与えた。俳諧七部集の一。
す‐や【素矢/徒矢】
1 的をはずれた矢。 2 当てがはずれること。むだなほねおり。「今も話した通り三晩も—をした訳だから」〈和田定節・春雨文庫〉
すんぷ‐じょう【駿府城】
静岡市にあった城。天正13年(1585)から17年にかけて徳川家康が築城し、晩年ここを隠居所とした。その後、江戸幕府直轄として城代を置き、幕末に至った。静岡城。
せいが‐だい【青瓦台】
ソウルにある大韓民国の旧大統領官・公邸。日本支配期に朝鮮総督官邸として建設。独立後、李承晩が景武台と名付け大統領官邸とした。1960年に現名称に改称。2022年、尹錫悦が官・公邸機能を移転し市民...
せい‐ぎり【精切り】
[副]《「せいきり」とも》力の限り努力するさま。精一杯。「朝カラ晩マデ—一冊ノ本ヲ書イタ」〈和英語林集成〉
せいさん‐しき【聖餐式】
イエス=キリストが最後の晩餐でパンとぶどう酒を弟子たちに与え「パンは私のからだであり、杯は私の血による契約である」と言った言葉を記念して、パンとぶどう酒を会衆に分けるキリスト教の儀式。主の晩餐。...
せいしゅん【青春】
小栗風葉の小説。明治38年(1905)から明治39年(1906)に発表。新時代を代表する主人公関欽哉と女子大学生小野繁の恋と、その破綻を描く。
《原題、(チェコ)Mládí》ヤナーチェクの木...
せい‐とう【盛唐】
中国、唐代の文学史を4期に区分した、その第2期。玄宗の先天元年(712)から、代宗の永泰元年(765)までの約50年。唐詩の黄金期で、詩人に李白(りはく)・杜甫(とほ)・王維・孟浩然(もうこうね...
せいとうししゅう【西東詩集】
《原題、(ドイツ)West-östlicher Divan》ゲーテの詩集。1819年刊。14世紀ペルシアの詩人ハーフィズの作品から受けた感銘と、年下の恋人マリアンネとの恋愛の結晶ともいうべき晩年...
せいねんもきち【青年茂吉】
北杜夫による斎藤茂吉の評伝。平成3年(1991)刊。以後「壮年茂吉」「茂吉彷徨」「茂吉晩年」と続く評伝四部作の第1作。この四部作により、平成10年(1998)第25回大仏次郎賞を受賞。