あん【暗】
[音]アン(漢) [訓]くらい ひそかに そらんずる [学習漢字]3年 1 くらい。やみ。「暗黒・暗室/明暗・幽暗」 2 黒っぽい。「暗紅色」 3 道理がわからない。「暗愚・暗君」 4 はっきり...
あん‐あん【暗暗/闇闇】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 暗いさま。はっきりしないさま。「一間と離れた先は黒(こく)—として」〈荷風・地獄の花〉 2 表立たないさま。ひそかなさま。「—のうちに了解し合う」
あんあん‐り【暗暗裏/暗暗裡】
(「暗暗裏に」「暗暗裏の」の形で)人の知らないうち。ひそかな状態。内々(ないない)。「—に事を運ぶ」「—の約束」
あん‐うつ【暗鬱】
[名・形動]気持ちが暗くふさぎこんでいること。また、そのさま。「—な表情」「てらてらとしたかの頭はしばし病室の—を照らしたのである」〈蘆花・思出の記〉
あん‐うん【暗雲】
1 真っ黒な雲。今にも雨や雪が降りだしそうな気配のある暗い雲。「—が垂れ込める」 2 戦争などの危機が迫りくる気配。「国際情勢に—が漂う」 3 心を覆い閉ざしている苦しみや悩み。「—が一挙にはれる」
あん‐えい【暗影/暗翳】
1 暗いかげ。「—と光と熱とを帯びた雲の群」〈藤村・破戒〉 2 将来に不安をいだかせるようなきざし。「前途に—を投ずる」
暗影(あんえい)を投(とう)・ずる
将来に対する不安を投げかける。「わが国の経済に—・ずる事件」
あん‐か【暗花】
中国陶磁器の装飾法の一。素地に毛彫りや型押しで、軽く模様をつけた上に釉(うわぐすり)をかけ、模様が透けて見えるもの。
あん‐かい【暗晦】
[名・形動]暗いこと。また、そのさま。晦暗。「時代の—な不安さ」
あん‐かっしょく【暗褐色】
黒みを帯びた褐色。