そぞろ‐あるき【漫ろ歩き】
[名](スル)当てもなく、気の向くままにぶらぶら歩き回ること。すずろありき。すずろあるき。「夕暮れの浜辺を—する」
袖(そで)に露(つゆ)置(お)・く
露がかかって袖がぬれる。また、涙で袖がぬれる。「草の葉にあらぬたもとも物思へば—・く秋の夕暮れ」〈山家集・下〉
そで‐の‐つゆ【袖の露】
袖にかかる露。袖が涙にぬれるたとえ。「暮れかかるむなしき空の秋を見ておぼえずたまる—かな」〈新古今・秋上〉
そば【岨】
《「稜(そば)」と同語源。古くは「そわ」》山の切り立ったけわしい所。がけ、絶壁など。「ふるはたの—の立木にゐる鳩の友よぶ声のすごき夕暮れ」〈新古今・雑中〉
そら‐ほでり【空火照り】
夕日で空が赤く映えること。夕焼け。「その夕暮れの—して」〈浮・一代男・五〉
た‐うこぎ【田五加木】
キク科の一年草。田のあぜや湿地に生え、高さ0.5〜1メートル。秋、黄色い花をつける。実に逆向きのとげをもつ。ひっつき。《季 秋》「溝川に—の花暮れにけり/麦人」
た‐かい【他界】
[名](スル) 1 自分が属さない世界。よその世界。 2 死後の世界。あの世。来世。また、夢や忘我状態のときに魂がさまよう所。 3 死ぬことを婉曲にいう語。「祖父は昨年暮れに—しました」
たそ‐がれ【黄昏】
《古くは「たそかれ」。「誰(た)そ彼(かれ)は」と、人の見分けがつきにくい時分の意》 1 夕方の薄暗い時。夕暮れ。 2 盛りを過ぎて終わりに近づこうとするころ。「人生の—」 [補説]作品名別項。→黄昏
たそがれ‐どき【黄昏時】
夕暮れ時。夕方。→かわたれどき
たそが・れる【黄昏れる】
[動ラ下一][文]たそが・る[ラ下二]《名詞「たそがれ」の動詞化》 1 日が暮れて薄暗くなる。「空が—・れる」 2 盛りを過ぎて衰える。「—・れて生気のない人」