もの‐うらめ・し【物恨めし】
[形シク]なんとなくうらめしい。「つれなくて過ぐる月日を数へつつ—・しき暮れの春かな」〈源・竹河〉
もの‐わびし・い【物侘しい】
[形][文]ものわび・し[シク]なんとなくわびしい。「夕暮れはいつも—・い」 [派生]ものわびしげ[形動]ものわびしさ[名]
も‐はや【最早】
[副] 1 ある事態が実現しようとしているさま。早くも。まさに。「—今年も暮れようとしている」 2 ある事態が変えられないところまで進んでいるさま。今となっては。もう。「—如何ともしがたい」「—...
もみ・ず【紅葉づ/黄葉づ】
[動ダ上二]《四段動詞「もみつ」の変化した語》秋になり草木の葉が紅や黄色に色づく。紅葉する。「雪降りて年の暮れぬる時にこそつひに—・ぢぬ松も見えけれ」〈古今・冬〉
やがて【軈て/頓て】
[副] 1 あまり時間や日数がたたないうちに、ある事が起こるさま、また、ある事態になるさま。そのうちに。まもなく。じきに。「—日が暮れる」「東京へ出てから、—三年になる」 2 それにほかならない...
やく‐やく【役役】
[副]「役と」を強めた言い方。もっぱら。「生きたる猿丸をとらへて、明け暮れは、—と食ひ殺させてならはす」〈宇治拾遺・一〇〉
やどかし‐どり【宿貸し鳥】
カケスの別名。一説に、ツバメまたはウグイスともいう。「山路分け花をたづねて日は暮れぬ—の声もかすみて」〈西行家集〉
宿(やど)り取(と)・る
宿を借りる。「夕暮れのまがきは山と見えななむ夜は越えじと—・るべく」〈古今・離別〉
やま‐くれ【山くれ】
小石の多い山道。一説に、山で日が暮れること。「野越え、—、里々越えて」〈浄・冥途の飛脚〉
闇(やみ)に暮(く)・る
1 日が暮れて暗い夜となる。「月も出でて—・れたる姨捨(をばすて)に何とて今宵訪ね来つらむ」〈更級〉 2 悲しみなどのために、分別がつかなくなる。「—・れて臥(ふ)し沈み給へるほどに」〈源・桐壺〉