ぞく‐しょ【俗書】
1 低俗な書物。 2 気品に欠ける書風。俗筆。 3 仏典以外の書物。外典(げてん)。「毛詩、論語、漢書、文選(もんぜん)等の—を読むに」〈今昔・一一・一二〉
だいし‐りゅう【大師流】
弘法大師空海を始祖とするという和様書道の一流派。室町末期に成立し、江戸初期ごろ大師流と称されるようになった。空海の書を誇張させた書風。
ちょう‐たつ【暢達】
[名・形動](スル)のびのびしていること。また、そのさま。「—な書風」「其実力の蘊蓄(うんちく)一たび—せば」〈雪嶺・真善美日本人〉
ちょくひつ‐りゅう【勅筆流】
和様書道の流派の一。後円融天皇の勅筆をもとにして考案されたもの。尊円法親王の書風の流れをくむ。勅筆様。
ていか‐りゅう【定家流】
和様書道の流派の一。藤原定家の書風を規範とし、筆圧の強弱を極端に表した線質が特徴。定家様(よう)。
ほっしょうじ‐りゅう【法性寺流】
和様書道の流派の一。法性寺殿とよばれた藤原忠通に始まる。藤原行成の書風に力強さを加えたもので、武家社会で広く行われた。
りく‐ちょう【六朝】
中国で、後漢の滅亡後、隋の統一まで建業(現在の南京)に都した呉・東晋・宋・斉(せい)・梁(りょう)・陳の6王朝。 六朝時代に行われた書風。六朝体。