そが‐もの【曽我物】
曽我兄弟の事跡を主題とした能・幸若舞(こうわかまい)・浄瑠璃・歌舞伎などの作品の総称。「元服曽我」「小袖曽我」「夜討曽我」など。→曽我狂言
そがものがたり【曽我物語】
軍記物語。12巻または10巻。作者未詳。鎌倉末期あるいは室町前期の成立か。曽我兄弟の生い立ちから、富士の狩り場で父のかたきの工藤祐経(くどうすけつね)を討つまでを描いたもの。後世の曽我物などの題...
そがもようたてしのごしょぞめ【曽我綉侠御所染】
歌舞伎狂言。世話物。6幕。河竹黙阿弥作。元治元年(1864)江戸市村座初演。柳亭種彦の読本「浅間嶽面影双紙(あさまがたけおもかげそうし)」を脚色したもの。通称「時鳥(ほととぎす)殺し」「御所五郎...
そしもり【曽尸茂梨/蘇尸茂利】
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が高天原(たかまがはら)を追われて行ったという古代朝鮮の地名。 ⇒蘇志摩利(そしまり)
そそぎ‐かいがん【曽々木海岸】
石川県能登半島北部、輪島市にある岩石海岸。日本海の浸食でできた窓岩を中心に、断崖・奇岩が町野川河口から垂水(たるみ)の滝まで約2キロメートルにわたって続く。かつては能登の親不知(おやしらず)とい...
そたんしゅう【曽丹集】
平安末期の私家集。1巻。曽禰好忠(そねのよしただ)の作。毎月集と百首および源順(みなもとのしたごう)の答歌百首などからなる。書名は曽禰好忠が丹後掾(たんごのじょう)であったところからの名。曽禰好忠集。
そねざき【曽根崎】
大阪市北区の地名。大阪駅前の繁華街。
そねざきしんじゅう【曽根崎心中】
浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。元禄16年(1703)大坂竹本座初演。曽根崎天神で起きたお初と徳兵衛との情死事件を扱ったもので、近松世話物の第1作。お初徳兵衛。 を原作とする、増村保...
そねざき‐しんち【曽根崎新地】
大阪市北区の地名。宝永元年(1704)以後に蜆(しじみ)川の南側に開発された新地で、遊里として繁栄した。
そねざき‐てんじん【曽根崎天神】
大阪市北区曽根崎にある露(つゆの)天神社の通称。祭神は少彦名神・菅原道真。近松門左衛門作の浄瑠璃「曽根崎心中」の女主人公の名をとってお初天神ともいう。