つい‐の‐こと【終の事】
結局はそうなること。「—と思ひしかど、世の常なきにつけても、いかになり果つべきにかと嘆き給ふを」〈源・明石〉
つい‐の‐すみか【終の住み処/終の栖/終の棲家】
最後に安住する所。これから死ぬまで住むべき所。「これがまあ—か雪五尺」〈七番日記〉 [補説]書名別項。→終の住処
ついのすみか【終の住処】
磯崎憲一郎の短編小説。平成21年(2009)発表。同年、第141回芥川賞受賞。
つい‐の‐みち【終の道】
人が最後に通る道。死出(しで)の道。「—きのふは過ぎぬ今日も又よもと思ふぞはかなかりける」〈続古今・哀傷〉
つい‐の‐わかれ【終の別れ】
最後の別れ。死別。「世の事として、—をのがれぬわざなめれど」〈源・椎本〉
ひ‐すがら【終日】
朝から晩まで。一日中。ひもすがら。「春の—眼をば霞む山べにきはめつくし」〈曽丹集〉
ひねもす【終日】
[副]朝から晩まで続くさま。一日中。しゅうじつ。「—読書にふける」
ひめもす【終日】
[副]「ひねもす」に同じ。「—に悲しく見たてまつる」〈浜松・三〉
ひ‐も‐すがら【終日】
[副]朝から晩まで。一日じゅう。ひねもす。「—ぼんやりと、手足を伸ばして」〈谷崎・人魚の嘆き〉
よ‐すがら【終夜】
[副]《「すがら」は接尾語》一晩中。よもすがら。「冬は落葉深く積みて風吹く—物の囁(ささや)く音す」〈独歩・わかれ〉