うつつ‐な・し【現無し】
[形ク] 1 何かに気を取られて、ぼんやりしているさま。正体もない。「この心をも得ざらん人は、物狂ひともいへ、—・し情なしとも思へ」〈徒然・一一二〉 2 思慮分別のないさま。たわいない。「心ばへ...
おお‐ものいみ【大物忌(み)】
伊勢神宮で、朝夕の大御食(おおみけ)に奉仕した神官。→物忌み
頤(おとがい)で蠅(はえ)を追(お)・う
「顎(あご)で蠅を追う」に同じ。「朝夕の供御を参らずは、—・うて御ざらう」〈虎寛狂・牛馬〉
かかりゅうど【掛人】
《「かかりびと」の音変化》他人の世話になって生活している人。居候。食客。「清水あたりの陶器師(やきものし)の—とあっては朝夕に定めし御不足勝(がち)で」〈露伴・椀久物語〉
かた‐け【片食】
[名]《「け」は食事の意。「かたげ」とも》朝夕どちらかの食事。江戸時代、一日に朝夕二度の食事が普通であったところから生まれた語。かたき。「たとへ—は食はずとも」〈浮・織留・五〉 [接尾]助数...
かん‐もん【肝文】
[名・形動ナリ] 1 重要な文章。「不晴不晴の時、と申すが、中にも—でござる」〈虎寛狂・布施無経〉 2 大切なこと。また、そのさま。「朝夕気をつくるが胸算用の—なり」〈浮・胸算用・三〉
きょう‐ねんぶつ【経念仏】
経を読み、念仏すること。「朝夕—を欠かさない」
きんかん‐かいきにっしょく【金環皆既日食】
一度の日食の間に、地球上のある地点では皆既日食が、別の地点では金環食が観測される現象。日食発生が正午ごろにあたる地域では、月までの距離が短く皆既日食となり、朝夕にあたる地域では月から遠く金環食と...
こころ‐やり【心遣り】
ふさいだ気持ちを晴らすこと。憂さ晴らし。「発病後は…俳諧や将棋の本なぞをあけて、朝夕の—としている」〈藤村・夜明け前〉
ごにち‐じゅうざ【五日十座】
朝夕二座ずつ5日間にわたって行われる法華十講のこと。法華経8巻とその開経の無量義経、結経の観普賢経の2巻を講ずる法会(ほうえ)。