あん‐ぜん【晏然】
[ト・タル][文][形動タリ]安らかで落ち着いているさま。晏如(あんじょ)。「棺は—と底に沈んだ」〈木下尚江・良人の自白〉
あんぜん‐マッチ【安全マッチ】
軸木につけた頭薬と、箱などにつけた側薬とをこすり合わせて発火させるマッチ。現在もっとも一般的なもの。頭薬のみで発火する方式に比べ、温度上昇や摩擦による自然発火の危険がないことからの名称。セーフテ...
あん‐そく【安息】
[名](スル) 1 何の煩いもなく、くつろいで休むこと。「この広き国土の一隅に—することを許さないのだ」〈木下尚江・良人の自白〉 2 「安息香(あんそくこう)」の略。
あんそくこう‐の‐き【安息香の木】
エゴノキ科の常緑高木。葉は卵形または楕円形。7月ごろ、白色の花を開く。東南アジアの原産で、安息香をとる。
あんた【貴方】
[代]《「あなた」の音変化》二人称の人代名詞。「あなた」よりもくだけた感じの語。「あたしも—がほんとに好き」〈木下順二・夕鶴〉
あんたがた‐どこさ【あんた方何処さ】
東京地方で歌われた手鞠歌(てまりうた)の一節。「肥後さ。肥後どこさ。熊本さ…」と続き、「それを木(こ)の葉でちょいとかぶせ」でまりを着物の袖やスカートの下に覆い隠す。
あんだ【箯輿】
《「あみいた(編板)」の音変化という》輿(こし)の一。長方形の板を台にし、竹や木などで編んだ縁をつけて竹の棒でつるし、罪人や負傷者などを運んだもの。あおだ。おうだ。
アンダマン‐しょとう【アンダマン諸島】
《Andaman》ベンガル湾東部にある諸島。インド領。住民はネグリト系。材木・コプラ・ココナツを産出。
アンドロス‐とう【アンドロス島】
《Andros/Άνδρος》ギリシャ南東部、エーゲ海に浮かぶ島。キクラデス諸島の中で3番目に大きく、最北端に位置する。主な町は同島東岸のアンドロス。ワインの生産と海運業が盛ん。木々に覆われた...
あん‐どん【行灯】
《「あん(行)」は唐音》小型の照明具。木などで枠を作って紙を張り、中に油皿を置いて点灯するもの。あんどう。