しんぺんついか【新編追加】
鎌倉時代の法令集。1巻。編者・成立年代ともに未詳。御成敗式目以降に作成された鎌倉幕府の法令を分類・編集したもの。
じが【爾雅】
中国の字書。3巻、19編。撰者未詳。周代から漢代の諸経書の伝注を採録したものといわれる。東晋の郭璞(かくはく)の注がある。十三経の一。
じきょう【字鏡】
漢和字書。原形は3巻か。著者未詳。平安後期ごろに成立。零本。漢字を部首によって配列し、漢字による反切・類音・字義などの注、片仮名・万葉仮名による字音・和訓の注などを記す。
じきょうしゅう【字鏡集】
鎌倉前期の漢和字書。7巻または20巻。菅原為長著という。成立年未詳。漢字を偏旁(へんぼう)で分類し、さらに偏旁を字義により分類した字形引きの字書。
じつごきょう【実語教】
平安時代の教訓書。1巻。著者・成立年とも未詳であるが、俗に、空海の著といわれる。経書の中の格言を抄録し、たやすく朗読できるようにしてあり、江戸時代には寺子屋などで児童用教科書として使用された。
じぶつきげん【事物紀原】
中国の類書。原本は20巻217事、現行本は10巻1765事。宋の高丞撰。成立年未詳。事物を天文・地理・生物・風俗など55部門に分類し、名称や縁起の由来を古書に求めて記したもの。事物紀原集類。
じゃけら【邪気乱】
[名・形動ナリ]《語源未詳。「邪気乱」は当て字》取るに足りないこと。また、そのさま。「狂言は…—なる事を、しんにすべし」〈わらんべ草〉
じゅうさん‐づか【十三塚】
峠道や村境などに、数個または十数個に及ぶ塚が並んでいるもの。そのうちの一つが特に大きく、これを大将塚・将軍塚と呼んだり、戦士の一団が埋められているなどと伝えるものが多いが、実体は未詳。
じゅうにだんぞうし【十二段草子】
古浄瑠璃。作者未詳。室町中期以後に成立した御伽草子による語り物で、牛若丸と浄瑠璃姫との恋物語を脚色したもの。近世初期に流行し、以後、この種の語り物を浄瑠璃と称するようになった。浄瑠璃姫物語。浄瑠...
じょうきゅうき【承久記】
鎌倉時代の軍記物語。2巻。作者未詳。鎌倉中期の成立か。承久の乱の経過を記し、論評を加えたもの。「承久兵乱記」「承久軍物語」などの異本がある。