ひょうま‐づ・く
[動カ四]小馬鹿にしておどける。ちゃかす。「諫言申すがお気に入らぬか、—・いたる御詞」〈浄・千匹犬〉 [補説]歴史的仮名遣いは未詳。「ひゃうまづく」または「へうまづく」か。
ぴいかん
《ふつう「ピーカン」と書く》快晴をいう俗語。 [補説]語源は未詳だが、映画業界の隠語からとも言われる。
ふくとみぞうし【福富草子/福富草紙】
御伽草子。1巻。作者未詳。南北朝時代の成立とされる。放屁(ほうひ)のじょうずな福富長者をまねた男の失敗談。絵巻物としても伝わる。福富長者物語。
ふすまじ‐を【衾道を】
[枕]地名「引手の山」にかかる。かかり方未詳。「衾道」を地名と見なし、これを枕詞とはしない説もある。「—引手の山に妹(いも)を置きて山道(やまぢ)を行けば生けりともなし」〈万・二一二〉
ふた‐ほがみ
語義未詳。布多(栃木県の地名。国府所在地)にいた国守のことか。一説に、腹黒い人とも、神の名ともいう。「—悪しけ人なりあたゆまひ(=急病)我がする時に防人(さきもり)に差す」〈万・四三八二〉
ふ・ゆ【振ゆ】
[動ヤ下二]語義未詳。揺れ動く意か。「佩(は)かせる太刀本つるき末—・ゆ」〈記・中・歌謡〉
ぶつ‐れき【仏暦】
仏滅(釈迦牟尼(しゃかむに)の没年)、またはその翌年を元年とする年代の数え方。 [補説]実際の没年は未詳だが、ミャンマーなどでは紀元前544年を仏暦元年とし、タイなどではその翌年を元年としている。
ぶんしょうぞうし【文正草子】
室町時代の御伽草子。2巻。作者未詳。鹿島大明神の大宮司の下男である文太(のちに文正)が、塩売りをして長者となり、大納言にまで出世する庶民の立身談。塩焼き文正。文正の草子。
ぶんめいいっとうき【文明一統記】
室町中期の政論書。1巻。一条兼良著。成立年未詳。将軍足利義尚(あしかがよしひさ)の求めに応じて政道を論じたもの。
へいけものがたり【平家物語】
鎌倉時代の軍記物語。流布本は12巻に灌頂巻(かんじょうのまき)を加えたもの。信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)が作ったと徒然草にはあるが、作者・成立年ともに未詳。治承〜寿永期(1177〜1...